2020年5月11日月曜日

糸??

昨日、ちょっくら近所のとある沼の保全活動のお手伝いに行ってまいりました。
もうヨシが茂りまくっていてオオヨシキリが多数来ていましたよ。

オオヨシキリ Acrocephalus orientalis
シャッター切るとぜってえ後ろむくのやめろ

そんあこんなで作業したあと少し水昆の方を掬ってみましたが、マメガムシが入ったり。

マメガムシ Regimbartia attenuata
可愛さで殴ってくる系国内一属一種

他にもミヤタケダルマガムシ等々もろもろ入りましたが、今回推してご紹介するのはこちら、

ヒメイトアメンボ Hydrometra procera
メス。長翅型ですね。


え?なにこれ!!と普段虫を見られない方は思うかもしれませんが、イトアメンボという生き物の類の一種です。アメンボと名はつきますが、よくいるアメンボがアメンボ科なのに対して、こちらのグループはイトアメンボ科です。見た目がなかなかインパクト強いですよね。脚と触角はかなり糸らしいですが、体はもうこれですよね。動きは意外と素早くて、水面を器用に歩いて移動します。このヒメイトアメンボは日本産イトアメンボ科のなかでは最も普通に見られる種で、田んぼや池沼で生活しているのを見ることができます。ただ意識して探さないと見つからないかもしれませんのでじっくり探してみてくださいね。写真にもある通り、長翅型から無翅型まで存在します。

交尾しだした。

本州にも類似種が数種いますので、正確な同定には雄の腹板の確認や触角の節の長さの精査が必要です。また他種の画像も撮れ次第比較記事もあげたいと思います。
なんとなくユルい見た目で個人的には大好きなんです。是非知らなかったという人はこんど近所の田んぼを覗く機会があったらじっくり見てみてくださいね。

0 件のコメント:

コメントを投稿