2019年7月12日金曜日

メススジ

北海道水昆クローズアップ特集第二弾はメススジゲンゴロウ。
今日も今日とて布教じゃ~。

メススジゲンゴロウ(Acilius japonicus)

これまた渋い。とても渋い。とんでもなくカッコイイ。
サイズは15mm前後。本州、北海道に分布していますが、本州での生息地は標高の高い場所に限定されています。北海道では平地でも採れます。本属は日本では二種しか記録がなく、もう一種は福井県の夜叉ケ池ただ一か所のみに生息するヤシャゲンゴロウです。名前がカッコよすぎる
ヤシャゲンは見た目はメススジにそっくりだすが、♀でも上翅にスジが入らないことが見た目上の特徴とされています。あ、あとヤシャゲンは種の保存法で規制かかってるので採集できません。よって日本で採集できる本属はこのメススジだけです。
ヤシャゲンに関しては興味深いお話が色々あるんですけど、これ以上話すとヤシャゲンの記事になるんでメススジに話を戻しましょう。
上述もしましたが、名の通りメスには上翅にスジが入っています。しかも溝には毛が密生していたりします。
一方オスは…

メススジ♂
画像は使いまわしで~す

上翅にスジはありません。
この違い、性的二型ですね~。しかもオスに対しての進化になっていると思われます。
ゲンゴロウは一般的にオスの前脚に吸盤がついています。(これも性的二型の一例。)
この吸盤は交尾を試みる際に、メスにくっつきやすくなるという大きな役割があります。
一方メススジのメスのスジはこの吸盤がくっつき辛くなるように働いているようです。
つまり、

オス→交尾して自分の遺伝子残したいたからメスとっつかまえやすくなるように前脚に吸盤つけたろ!(こんな軽いノリでは当然ありません。)

メス→必要以上に交尾するの疲れるしオスに乗っかられてると呼吸もしづらいから上翅に溝つくろ!(こんな軽いノリじゃありません。)

ということです。解説が雑すぎる。
いろんな面でお叱りをうけてしかるべきなクソ解説ですが、こういうことです。
(本当に申し訳ございません。)
もっと詳しく性的二型のこととかメススジのこの件について知りたい方は他のサイトみたり論文が出てるハズですからそちらを読んだ方がよっぽど参考になると思われます。じゃあ書くなよ。
こんなクソブログ見ている場合じゃありません。
ともあれ、面白い一例ではありますよね。

以上興味深いメススジ君でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿