2019年7月13日土曜日

ゲンゴロウモドキ

はい、ガバガバ写真付き解説第三弾は真打ゲンゴロウモドキ君です。
個人的にこのゲンゴロウモドキ(以下タダゲンモ)が属するゲンゴロウモドキ属は個人的な憧れの的でして、今回念願の出会いだったわけです。
正直言うとエゾゲンモの方が見たいと出発前は思っていましたがいざタダゲンモが目の前に現れたら発狂ですね。タダゲンモも素晴らしいので、見ていってください。

ゲンゴロウモドキ(Dytiscus dauricus

うひょおおおおおおおおおおおおおおおかっこええええ!!
全体的にすらっとした細身の印象ですね。脚も長くてかっこいい。のせいなのかちょっと泳ぎは下手。

30mm~35mmぐらいある大型種で、日本では本属は三種記録があります。(ゲンゴロウモドキ、エゾゲンゴロウおい。モドキ、シャープゲンゴロウモドキ。そのうちシャープは種の保存法で規制を受けていて採集等不可。)
今回の短すぎる期間の採集ではエゾゲンモは残念ながら採れず、なおかつ本タダゲンモも二個体、しかもどっちもオスという結果に終わりました。エゾゲンモはまあ東北でも採れるのでまたの機会に。(エゾゲンモ、記録のある県は多いんですけど、なにせ分布が局所的で苦労しそうです。)
一方タダゲンモは国内では青森、北海道でしか記録がありません。しかし北海道では普通種らしく(二個体しか採れてねえけど)おそらくゲンモ属の中では採集はしやすい方なのではないでしょうか。我々が行った時期はどうやらゲンモが少ないようです。なぜその時期を選んだのか。どちらというとタダゲンモは浅い水場を好むようで、今回もそんなに深くない池で採れています。

残念ながらタダゲンモは人気ではエゾゲンモに負けている感が否めないですがそんなことどうでもよくなるこのカッコよさ。さすがゲンモ属。
エゾゲンモとの見分け方は、腹部なんですが・・・
腹部の写真撮ってねえな・・・おい。エゾゲンモより黒い模様が多く入ってるんですよねタダゲンモは。エゾゲンモ採れたらお見せします。


後脚は安定のゲンゴロウクオリティなカッコよさ。

あと、ゲンモ属、名前にモドキって入るんで「ゲンゴロウじゃないの?」って声をときどき聞きますがれっきとしたゲンゴロウです。ゲンゴロウ科なので。
ゲンモ属の外見上の特徴として、メスは上翅に溝が入ることがあげられます。(種によっては溝無しメスがいる種もあります。日本産三種はどれも溝無しメスの記録ありです。)
ただ残念ながら今回メスが採れていないのでお見せできないんです・・・
検索して♡
この溝の意味は、昨日解説したメススジのような理由だと思われます。
さらに、もうひとつの本属の特徴としてオスは交尾したメスの腹部末端に白い交尾栓と呼ばれるものを付着させます。これは他のオスと交尾をさせないようにするために効果があると思われます。
ホントはこれも見せたいんですが、メスが居ないので無理です。へっぽこ発動
検索して♡

また、頭部の複眼の間に、三角形モドキみたいな模様が入ります。これもゲンモ属の特徴。
チャームポイントです。ここ大事。

ゲンモお顔
かわいいねええええええええええ
あと、前胸背も四面全部縁とられます。(この特徴はシャープゲンゴロウモドキにはありません。)
というわけでなんだかお洒落な気がするゲンモ君でした。超ガバガバ解説終了


あれ、タダゲンモの話よりゲンモ属の話のほうが分量多くね?

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