それでは今日採れて嬉しかった半翅行ってみよーー!!
数ミリのミズカメムシの仲間です。岸際を掬ったら入りました。
個人的にもう少し知見がある虫に移行しましょう。
まずは、先日別記事でも紹介した、
そんなハネナシアメンボはヒシやアサザといった浮葉植物が水面を覆いつくしちゃってて水面見えませんけど。みたいな水場でよく見られます。そういう池とか沼があったらこのアメンボがいないか探してみてくださいね。
ハネナシアメンボは写真の個体もそうですが、名前の通り基本的には翅が無い無翅型と呼ばれるタイプが多いのです。が、ちょくちょく翅のある長翅型と呼ばれるタイプが出現します。ハネナシじゃねえじゃん!!とか言ってはいけません。ハネナシアメンボではあるのです。これも先日の記事で触れましたね。昔この事実を知った時にめちゃくちゃ笑った記憶がある。
その長翅型、僕も写真見返して気付いたんですが、先日の鳥見記事にネクイハムシの類の画像を載せたじゃないですか。あれにしれっと写ってました。
ハネナシの長翅型、もう別種にしか見えませんが、慣れてくれば分かります。なんというか背面の色がマットに黒っぽく塗られている感じで、腹面の白とのコントラストが大変かっちょいいのです。無翅型とはまた違った魅力があります。いやーほんとに、かっこいいんですよぉ…ドュフフ…
それではもう一種アメンボいきましょう。
か、かわええええええ!
実はこの種、アメンボをじっくり見るようになってからというもの、憧れの種でした。ハネナシと同じくヒメアメンボ属の一種なのですが、ハネナシよりさらに小さい種です。この小ささが絶妙で、非常にカワイイ。抽水植物が多く生える水場に生息しますが、場所は限られるようですし、減少中です。準絶滅危惧種(NT)だったりします。
水生甲虫を狙っていたら網に入ったんですが、入ったとたんになぜか和名ではなく学名を連呼していました。奇行。
このババアメンボも、翅の短いタイプもいますし、長いタイプもいるのです。
この個体は翅が短いですね。ただ一個体のみ長翅型が採れたのですが、残念ながら輸送中に死んでしまいました。生きての撮影は出来ず…本種の幼虫らしきちっさいのもいっぱいいましたので、また時期を変えて覗きに行きたいところ。
こちらがその長翅型。この写真でも若干わかるのですが、光の当たり方によっては翅が青く輝き大変素敵です。この青さは虜になってしまうやつです。沼にいたときもめちゃくちゃ光っておりました。カメラを持って行かなかったのが悔やまれます。なにやってんだよ。
ババアメンボ、翅が短いタイプであればそこまで同属の他種と混同することはないかなと思いますが、長翅型はやはり各地に普通のヒメアメンボと似ています。ヒメアメンボを日頃からよく見ている方なら問題なくわかるのかなーという感じですかね。それでも迷うことはあると思いますので、そういう方はオスの腹部を見ましょう。
腹部第七節の後縁が逆U字状にへこんでいますね。∩←こうなってるとこのことですよ!!
これがババの特徴のようです。
比較写真がなくて申し訳ないんですが、個人的にはヒメアメンボとは背中側、頭を上においた際に真上から見るとヒメアメンボよりも縦が短く感じます。(ヒメより小さいから当たり前なんですけど)正直ここはいかにヒメをじっくり見ているかなのかな?とは思いました。ヒメの方が見かける機会は多いでしょうし、いざババが浮いていた際に違和感に気づけるかどうかでしょうか。と、素人が偉そうに語っております。
というわけで特にアメンボ二種についてじっくり話しました。ひとくちにアメンボと言ってもいろんな種類がいるわけです。あ、アメンボだ!!で終わりにすることもできますが、「あれは○○アメンボだ!!」って分かれば、世界は少し違って見えると思います。逆もできます。例えば「ヒシまみれだからここはハネナシがいそうだ!!」とかですね。どんな生き物でもそうですが、少し名前を知っているだけで世界の解像度が大幅に違うと思われます。僕もつい最近アメンボをしっかり見るようになりましたが、アメンボの種類を知っているだけで、その場から得られる情報量が違うのです。楽しいですよ。
あなたの身近にいるアメンボは果たして何アメンボでしょうか…?
0 件のコメント:
コメントを投稿