本日はカタビロの雑談的な記事をば。カタビロアメンボには翅が長いタイプ、いわゆる長翅型が国内のほとんどの種で知られています。カタビロを飼育すると繁殖をガンガンしてくれるので長翅型がパラパラ出るんですよね。長翅型は主に幼虫期の密度が出現の要因として知られているようですが、少なくとも飼育下だとこの長翅型が出やすい種と出にくい種がいます。
例えば出やすい種としては身近なケシカタビロアメンボやホルバートケシカタビロアメンボ。僕はプラカップで飼育なんですが、親4匹スタートとかでその次の世代にはしっかり長翅型がでます。んで最近びっくりしたんですが、どうもヒラシマナガレカタビロアメンボの長翅型の出やすさがトップという疑惑が出てきました。親は西表島産の3個体スタートで、なかなか幼虫がでなかったんですが、この前やっと第一号が羽化したんです。
ヒラシマナガレカタビロアメンボ Pseudovelia hirashimai 羽化第一号 |
はい、かっこいい。ご覧の通り第一号は無翅型。この容器には5匹の幼虫が同居していたのでさすがにこの密度じゃ長翅は出ないかなとか思っていたら、なんと残りの四匹全部長翅志望。(翅芽がくっきり)
羽化した長翅型成虫。 |
羽化した長翅型はまだ1個体ですがの残り3個体も数日のうちに羽化を迎えそうです。長翅型が出てくれるのは嬉しいんですが、こうなってくると無翅型が見たくなってきます。実際野外でも長翅型は割と多かったので出やすい種類なのは間違いなさそうですが、これだけの少数でも出て来るとは。
八重山諸島のナガレ属にはもう一種タカラナガレがいますが、こっちは野外でも長翅型を見たことが無く、ヒラシマと比べて長翅型が出辛い種である可能性がありますネ。増やそうと飼っているのですが、なかなか幼虫が出ません。うーーん…
一方長翅型が見たいのに全然出てくれないのがこちら。
もうかれこれ去年からめちゃくちゃ増やしてるんですが出ません。どうももともと長翅が出にくい種であるようなんですが、同属のケシカタやホルバートはガンガン出るのになんで出ないんですかね。でも出たら出たで嬉しいけど見た目は絶対ケシカタ長翅とかと酷似してて「うん。そうだね。」ってなりそう。
果たしてこの出やすい奴と出にくい奴の差はなんなのでしょう。気になって夜しか眠れません。
ちなみに他にも出にくい種として、イリオモテやチャイロケシなどが該当するようでございます。現在ワタクシはウエノケシの長翅を出せないかチャレンジ中。カタビロ飼育勢の皆様、なんかすげえヤツの長翅がでたぞとかあったらご一報くださいまし。
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