2021年11月13日土曜日

発狂の晩秋八重山 石垣島編

 先月末からお卒論に使えるサンプル収集を主目的に八重山(石垣・与那国)に遠征に行っていました。本来ならお卒論はもうまとめている時期ですが、この遠征は本来ならば夏に予定されていたものでした。それがあまりのコロナの流行の酷さとワクチン接種ができていなかったため泣く泣くいったん中止。もはやあまりにも遅すぎるサンプル収集ですが、コロナがここにきてかなり下火になったこともあり、どうしても自らの手で石垣与那国のものを採集しておきたく出撃しました。(西表島のものは既にもっていました。)その目標のモノに関しては環境さえ合えば直ぐ採れますし、そもそも採集がめちゃめちゃ難しい虫ではありません。そのため他の水生昆虫採集に時間を割くこともできるでしょう。なんといっても与那国は初上陸の島ですし、トゲアシアメンボなど国内では与那国にしか生息しないようなのも沢山います。今回はそんな遠征のお話を記憶が新しいうちにここに記しておきます。(専門外の生き物も載せています。誤同定などあればご教示くださいませ。)

注:本記事はその場その場の臨場感を出すべく、当時のテンションのままで書いています。そのためうるさいです。ご覧になる方はその点ご了承ください。。

石垣島編

2021 10/30
出発の日。今回の同行メンバーは同期のゴキブリ屋、多足屋、そして一個下の代のカマキリ屋。ワクチンを二回うち、かついくらコロナが一時的に下火になったとはい感染対策をおろそかにはできません。島に伺っている以上、そこはしっかりやろうです。消毒用エタノールは持参。17時すぎ、石垣空港に到着。宿に送ってもらいレンタカーを借りてとりあえず腹ごしらえだと八重山そばを食べました。おいちい。夕食後はとりあえず林道にいってみるかという話に。移動で疲れているはずだが離島に着くとエネルギーが無尽蔵。石垣の流水環境には全く詳しくないが同行者曰く以前は沢があったとという林道なので期待。林道の手前でお借りしたライトセットでちょこっとライトをやってみようということになりました。しかし風が強い。挙句雨まで降ってきてしまい、何のために設置したんこれっていう速度で撤収して、素直に林道に向かうことになりました。幸い林道に着くころには雨が止みかけていて助かりました。

アオスジコシブトハナバチってやつでしょう

林道に入るといきなり垂れ下がった枯れ枝にアオスジコシブトハナバチが三匹まとまって寝ていました。顎で枝を咥えているのが可愛すぎる。ゴキブリ屋はヤエヤマツチゴキブリやマルバネゴキブリを採っていました。ちょっと歩くと、その例の沢があったという場所につきました。が、水がない!!一滴もない!!うわああああああ。水がなければどうしようもない。仕方ないのでここは諦めることに。

オオハナサキでええんでしょうか

大きめのカエルが跳ねる。オオハナサキなのか。八重山のカエル。全然わからん問題が発生。勉強してくればよかったなあ。
ちっさいカエルも跳ねる。

ヤエヤマヒメアマガエル

ヤエヤマヒメアマガエルだ!これは僕にもわかるやつ。昨年だかに記載されたばかりなので記憶に新しいですね。

林道はとにかくナナフシが多い。至るところにナナフシが。


んででけえ。軒並みでけえ。ヤエヤマトガリナナフシってやつなのか。
とことこ林道を奥へ歩くと2本目の沢があるべき場所についた…が…。
ここにも水がない!!!どうした!!!!!そういう時期なんかなにこれ?割と規模ありそうな沢なのにからっからなんですけどなにこれ。同行者も困惑。でもまだあきらめません。どうやら山を下りた先にもう一本水量の多い沢があるらしいのです。林道はとりあえず見終わったらしいので引き返すことに。引き返す途中、行きに見かけていた水がたまったコンクリの枡をガサガサしてみました。こういうところには大抵ヤツがいるのだ…水面には多数のケシカタビロアメンボ。そして泳いでいる圧倒的な美麗カラーリングのゲンゴロウ!!逃がすかオラァ!!

リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ

いええええええええええええい。八重山では比較的簡単にとれるリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ!!上翅の模様があまりにも美しい。え、ホンシュウほうですか?採ったことないですけど??あっちもいつか採りたいものですな。
こういった枡はちらほら他にもありましたが、水があれば大抵このモンジが泳いでいました。他にもタイワンセスジゲンゴロウや、ウスグロヒラタガムシであろうものが採れました。モンジが採れると途端にお腹いっぱいになった感がでてきてしまいましたが、もう一本沢があるんじゃ。そちらへ向かいます。んでここは水が流れている!!!!やったぜ!!水があるだけで楽しめる人。パッと見た感じ、お卒論サンプルが採れる感じの沢ではないけど、水がある時点で勝ちみたいなものです。水面にライトを当てると無数に動くもの!!大きいのはタイワンシマアメンボ、そして小さいのはアシブトカタビロアメンボ!!

タイワンシマアメンボ Metrocoris esakii



アシブトカタビロアメンボは国内で最大のカタビロアメンボで3 mm前後あります。宮古島・石垣島・西表島から記録がありますが、僕は西表でしか採集しておらず、石垣島では初採集です。これが群れている絵面は壮観。長翅型もいるんですが、今回は採れませんでした。沢の岸の浅いところではイリオモテケシカタビロアメンボも採れました。西表島で過去相当苦戦した種だったんですが、石垣ではあっさり採れてしまいました。
気付けば日が回ってしまっていたので撤収!カマキリ屋はスジイリコカマキリが採れたらしく、良い顔をしていました。
初日は十分八重山成分を浴びながら終了。

10/31
二日目。午前中は海に行く予定にしていました。しかしちょっと宿でぐだぐだしていたら到着が遅れてしまう形に。干潮の少し前に入りたかったのに、満ち始めてからになってしもうた。まずい。ここは教えて頂いた某種のポイント。ウミアメンボはちらほらいるんですが、その目的の奴は見つかりません。しばらくあと、超高速で水面を滑走する何かが目に入ってきました。しかし一瞬で視界から消失。どこいった?しかしこれでやつがいるということは発覚しました。もう少し粘ろうと思いましたが、しっかり満ちてきてしまい撤退。んーーーー今日はこのぐらいにしておいてやる。また明日勝負じゃ。

午後はカマキリ屋が草地に行きたいというのであまりにも草地すぎる草地に。草地に水昆要素はないやろなあと思っていたんですが、牧草地の間に流れる沢とそれがたまった道路沿いの水溜まりを発見。助手席からちらっと見ると、黒い点が浮いている!!!
ストおおおおおおおおおっぷ!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!ツマキレオオミズスマシ!!!!

ツマキレオオミズスマシ
Dineutus australis

なんか勝手にもっと薄暗いところにいるのかと思い込んでいましたが、こんな日差しガンガンの道路沿いにできた水たまりにもいるんだ!!
この水たまり、このツマキレオオミズスマシだけでなく、愛しのオキナワスジゲンゴロウ(成虫幼虫ともに)やシャープツブゲンゴロウも採れました。アメンボはセスジアメンボがぽつんと一匹いました。異様に強い水たまりでした。感動。
肝心の草原の成果はというと、カマキリ的にはかなりよさげな環境なものの、成果は微妙らしいです。バッタの数はすごかったんですけどね。「まあまた時期かえてきますわ。」とのこと。

上空を飛ぶサシバ。

夕方は友人たちに「沢いっていい?」とお願いをして沢へ。本題のサンプル収集。
ついてすぐに同行者たちにも手伝ってもらって無事サンプルは採集できました。よしよし。一緒にタカラナガレカタビロアメンボが入ってきます。とことんカッコよいカタビロで大好きなので嬉しい限り。ここではもう一種とあるカタビロを狙っていたんですが、採れませんでした。むずい。

タカラナガレカタビロアメンボ
Pseudovelia takarai
たまらねえ~~

夜の部。とりあえず必要最低限のものは採れたので気が楽。昨晩いった山にまたいくことに。ゴキ屋と多足屋は夜が本番らしいので昨晩に引き続き大暴れしています。すごいテンション。多足屋はゴキブリも好きなのでゴキ屋と一緒に地面にしゃがみこんで側溝の落ち葉をあさっています。

ヒメマルゴキブリ
かわいい。

タイワンサソリモドキ
単純にかっこよい。

普段は見ない夜の生き物たち。専門がそれぞれ違う人たちと山を歩くと知らない生き物の名前がめちゃくちゃ耳に入ってくるので、情報量で頭がパンクしそうになります。まあそれが楽しいんですけどね。

林内に入れる道があったので少し入ると、こんなのが。

ナナホシキンカメムシーず

きらびやかすぎる!!南の島では普通に見かける本種ですが、ただでさえ見かけるたびに美しさに感動しているのに、こんなにあつまっていたら感動も倍増です。

ここでカマキリ屋が「バイカダ!!」と声をあげました!!
ふぉおおおおおおおおおおおおおお

サキシマバイカダ

う、うつくしい…。なんて優美な蛇なんでしょう…初見です。最高。良いものを見ることができました。

ゴキブリ屋が叫びだしたので何事かと思ったら、どうやらそうとう良いゴキブリがいたらしいです。滅茶苦茶楽しそう。
こうして二日目終了。明日が石垣でフルで動ける最後の日です。

11/1
石垣で動ける最終日です。とりあえず僕は昨日のリベンジをするべく海へ。他同行者の皆さんは山に籠るそうです。

というわけで海に置いて行かれました。でも干潮より45分前だぜ。
やってやる…やってやるぞ。

対戦宜しくお願いします。

まあ昨日みたいにそう簡単にはみつから…え?なんか高速で水面を滑走しているやついるんですけど?????あれこれそうだよねこれね?
しかし動きが爆速。人間では目で追うのがやっと。こういう時はとりあえず網で行き止まりに追い込んだらすぐ掬ってみよう。

よっしゃいっけええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ


ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!南の青い海にこだまする叫び


サンゴアメンボ!!!!!サンゴアメンボですよ!!サンゴアメンボ!!ねえサンゴアメンボ!!うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

いるいるめっちゃいる!!慣れてきたら結構んで捕まえられる!!終盤もう「そこぉっ!!」とか「おそい!!!(おそくない)」とかエースパイロットかなにかみたいなセリフをはきつつサンゴアメンボとのバトルを楽しむ戦闘狂が爆誕していました。勿論数個体採って、他はリリース。
このサンゴアメンボ、満潮時には海没して過ごすらしく、干潮前後でしか水面を爆走する姿は見ることができないようです。んでみてくださいオス(白バック写真右)の前脚の凶悪さ。最高です。どっから動見ても最高です。何でしょうかこの虫。ちなみにアメンボ科ではなくサンゴアメンボ科です。本科は国内からこの一種のみが知られています。

同行者たちに採れたと連絡。向こうはまだ山の中らしいので、潮も満ちてきたし、ウミアメンボと戯れることにしました。(ちなみにサンゴカメムシとサンゴミズギワカメムシも探したんですが惨敗しました。実力不足感。)

ウミアメンボ
Halobates japonicus

う~ん。こっちも最高。ときどきこのブログで話していた遠洋性ウミアメンボとは違い、こちらは沿岸性で、港やマングローブ林など波の穏やかなところでみられます。南西諸島だと見やすいですね。遠洋性連中に比べて、少し大きいです。

そんなこんなで昼には山に行っていた同行者たちと合流。向こうの戦果も上々だったとのこと。とりあえず昼食を食べて、午後はなんかもうみんなだいぶ満足しだしたので、田んぼの様子を見に行くことに。

が、田んぼが渋い。看板にも「今年はダムの水がピンチです」みたいなことが書いてあって苦しい感じになってきました。

セイタカシギだ。

というわけで田んぼは水昆に関してはダメダメ。こればかりはしょうがないですね。
カマキリ屋はマエモンカマキリの卵鞘を見つけて喜んでいました。

まあまあでももうサンゴアメンボだけでも万事OKです。この後この日は明日朝イチで与那国へ出発ということもあり車の返却だなんだで夕方すこし山でゴキブリを探して終了。いいのです。なぜなら私はサンゴアメンボを採ったから。もう無敵です。誰にも負ける気がしません。

夜は宿でサンゴアメンボやみんなの採集成果を眺めつつお酒を飲み、寝ました。贅沢すぎる。これにてとりあえず石垣終了!!!!!!満足満足。

次回、与那国島編へ続く。

2021年10月29日金曜日

わからねえ

 先日、大河川の岸をトコトコしていたミズギワカメムシの幼虫を数匹採ってきました。

ようちう

案の定数日後。

とりあえず、 Saldula sp. で。

羽化しました。カタビロと同じ感じで気付いたら羽化。かっこいいなあああ
にしても種名がわかりません。自分から和名名乗り出てほしい
カタビロアメンボだと羽化しちゃえばほぼすべての種で見た目で名前が分かるわけですが、ミズギワの場合はそうはいかないですよねえ。
標本にしてなんとかわかるかどうか…勉強がんばろ…

2021年10月23日土曜日

アマミ流水2種


送って頂いてしまいました。アマミオヨギカタビロアメンボです。(ありがとうございます!)ふぉおおおおおおおおお
以前自己採集してはいるのですが輸送がうまくいかず飼育リベンジです。にしてもマットな黒と白のシックなカラーリングと、独特な(特にメス)ひし形っぽい体型!!メスの方が大型で、オスはよくメスの上に乗ってます。にしてもすんばらしいですね。最高です。河川に生息し、野外では場所によって大集団をつくるそうなんですが、自分が採ったところはそこまで大きい集団ではありませんでした。いつか圧巻の集団を見たいところです。


こちらも一緒に送って頂いてしまいました。幼虫まで入ってました。そういえば名前はチラホラだしていてもこうやってしっかり白バックをのっけるのは初めてかもしれませんね。奄美と徳之島の河川に生息する極小(2 mm以下)のチビミズムシ。成虫の白×黒が大変お洒落。なんだか野外だと目立ちそうなものですが、砂利の上にいると意外と目立ちません。果たしてこちらは飼えるんでしょうか。以前エグリタマと一緒に持って帰ってきた個体が1か月ぐらい生きたので行ける気がしています。増やせたらさぞかし人生が華やかになると思います。頑張るぞ。

2021年10月17日日曜日

福島弾丸ツアー

 昨日、弾丸もいいところで福島に行ってまいりました。本記事は午前の水族館、午後の水昆探しの豪華二本立てでお送りします。


目的の水族館はアクアマリンいなわしろカワセミ水族館!!

この水族館、どうやら実質ゲンゴロウ水族館と聞いておりまして前々から行きたかったのですが今回ようやく訪れることができました。実際ゲンゴロウ水族館というか水生昆虫水族館でしたので、その水昆要素をレポートいたします。

初手からとんでもない種の画像
フチトリさん。

えええええええええええええええええええええええええフチトリゲンゴロウいるんですけどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ナミゲンゴロウに迫るサイズ感!!そしてナミゲン以上の重厚感!!生きているのは初めて見ました…もうこの時点で感動です。フチトリはマルコガタノゲンゴロウやシャープゲンゴロウモドキなどと同じ国内希少野生動植物種で採集は勿論飼育や譲渡なども許可なくできません。しかもこのフチトリは最近は国内では風前の灯といったところになっています。(どこかで生き残っていてほしい)つまりこの生きたフチトリが見られるというのは大変貴重なことなわけです。大興奮でした。

あまりにも素敵な水槽

そしてみてくださいこの水槽。タガメとオオミズスマシが入っているんですが、もう語彙力がなくなる良さです。なにがどう良いって説明できないけど良いです。良いんです。

マルコガタノゲンゴロウちゃん

まるこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
フチトリと同じくこちらも国内希少野生動植物種。動いているのが見られるのは貴重です。なにしろ可愛さが大変なことになっているので、もう大変です。語彙の死
同行者たちも心を奪われてしまったのかめっちゃ動画撮ってました。かわいいんだもんしょうがない。

!?!?!?!?!?!?!?!?

そしてヤバすぎるゾーンへ。こんな水族館他にあります?なにこれどうなっちゃってんの?この小さい水槽には数多の水昆たちが入っています。是非とも皆様自分の目で確かめていただきたいです。トウホクナガケシとかニセモンキが見られる水族館なんてここだけですよ(確信)ちなみにケシカタビロアメンボなどもいますので、水生昆虫ファン変態ならどなたでも楽しめること間違いなし。

ら、ラウスミズムシ!!

脇にはこんな展示も!ラウスミズムシ!!水生半翅ファン歓喜。


先日記載されたヒラサワツブゲンゴロウのパラタイプ標本!!そして生体!!(この隣には記載論文もぶらさがっていた)

交尾中

そしてこの館にもオウサマゲンゴロウモドキが!!ここは本種の飼育されている国内の3館のうちの一つです。昨年石川のふれあい昆虫館にも訪れましたので、残りは山梨のオオムラサキセンターということになります。そっちにも見に行きたい!!今回は運よく交尾しているのを見ることもできました。めちゃでかい。んでカッコよさがもう最高です。メスには交尾栓がついているのもいました。

ここでなんとあの水昆ハンドブックの著者のお三方と合流!!そう、今回はその道のプロと採集をご一緒させていただきました!!事前にツイッターでカワセミ水族館の学芸員でもいらっしゃるHRSWさんからお声がけをしていただいて…!!もう僕からすれば神々みたいな方々ですよ!!まさかこんな日がくるとは思いませんでした。

今回僕が第一目標としていたのはとあるカタビロアメンボ、お三方と少しお話をしたあと、採集へ。この時、「16:30までに帰ってきて再入館してお土産とかみよう!とりあえず採集行くぞ!!」ということになりさっそく現地へGO!


ついたのはこういうところ。石がゴロゴロしています。目標のカタビロはこういう石の下をめくるといるらしく…

エサキナガレカタビロアメンボ
Pseudovelia esakii

いたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいっぱいいるうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう


すげええ!!すげえ!!石ひっくり返すとおびただしい数が!!こんなにいるのか!!本種は東北の大きな沼や湖の石のしたなどから得られる種で、自分が本属(ナガレカタビロアメンボ属)で未採集のものは本種のみだったのです!!国産既知種は五種しかいないですが、無事コンプということになりました。やったーーーーー!!!!!!
というわけでこの浜では無事目標種を撃破!!

次は第二目標がいる場所を案内していただくことに。
ここではとあるケシミズカメムシを探して、沼の縁の湿った土の上を凝視します。
なかなか見つからないですが…しばらくした後…

ケブカコバネケシミズカメムシ
Hebrus pilosellus

あーーーーーーーーーーーーーいたーーーーーーーーーーーーー!!
ケブカコバネ!!こちらもなかなかとれない奴!!写真は家に帰ってからそれっぽいのを撮りました。たしかによくいる無印ケシミズより翅が若干短い!!なかなかお洒落な落ち着いた雰囲気のある虫です。この沼、ケブカコバネ以外もアツく、モンシロミズギワカメムシ、キベリクロヒメゲンゴロウやマルチビゲンゴロウ、ルイスツブゲンゴロウ(一個体だけ。僕がとったわけじゃないんですけど。んんんん悔しいいいい。)などなどが採集されました。

モンシロミズギワカメムシ
Chartoscirta elegantula

はい、これは絶対カッコイイタイプの虫~~~~

キベリクロヒメゲンゴロウ
Ilybius apicalis

北海道以来二年ぶりのクロヒメゲンゴロウ属!!かっっっこよ!!

ルイスツブゲンゴロウ
Laccophilus lewisius

僕の網にはどれだけやっても入らなかったカワイイ方。なんでだよおおおおお

にしても凄いのはものすごい勢いで水昆を採集するレジェンドのお三方。もう知識も経験もちがうので、網に入る虫の数が多い!!僕のヘタクソさ加減も露出していきます

一時間以上がっつりやって、記念写真を撮ってレジェンドのお三方とはお別れ。目標としていた半翅二種もクリアし、その他にもいろいろ見ることができました。もしかすると、というか今回最大の収穫はプロの採集を目の前で見られたことと、いろいろお話できたことかもしれません。改めてこの場をお借りして御礼を申し上げます。お忙しいなか本当にありがとうございました!!

ここで時計を確認したらなんと既に四時を回っていることが発覚。ここから水族館までは30分ちょっと…最終入館時刻までに再入館できない!!!しまった。採集に夢中になりすぎました。お土産買えてない!!!!と、いうわけで、まだまだ採集したりないし、また時期を変えて伺います!!!カワセミ水族館も勿論水昆だけでなくカワガラスやサンショウウオ、淡水魚などもがっつりいます。決して大きい水族館ではないですが、中身がとんでもなく濃い水族館であることは、これだけさらっと回っただけなのにひしひしと伝わってきます。もう是非行ってください。特に水昆好きな方。
以上こんなに有意義な週末ある?ってレベルの週末でした。

今回お世話になりました皆様の執筆されている書籍はこちら(ダイレクトすぎる宣伝)
↑ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック(文一総合出版)
↑タガメ・ミズムシ・アメンボハンドブック(文一総合出版)

2021年10月10日日曜日

布教用教材

採集ネタが少なくて申し訳ないです。離島に行けたら発狂記事でもかけるんですが。まあでも来週は多少ボリュームあるものを書けるかもしれないのでゆるしてください。

先日狂気を感じるこんな画像をつくりました。カタビロアメンボ布教教材としてお使いください。ホントは和名を入れたかったのですが入れるとごっちゃごちゃになる未来が見えたので入れませんでした。


二段ずつで雄雌セットになっています(上がオス)
つまり種数的には11種です。

1・2段目真ん中からカスリ、イリオモテ
3・4段目左から、ウエノ、ウスイロ、無印ケシカタ
5・6段目左からチャイロ、ホルバート、マダラ
7・8段目左からタカラナガレ、ヒラシマナガレ、ケシウミ

となっています。まだまだ撮影できていない種も多いので完全版でもなんでもないですが、参考程度にどうぞ。


 

2021年10月3日日曜日

それっぽい写真

 撮った写真を並べるだけの手抜き記事です。冒頭で宣言するなや

またも先日twitter経由でウエノケシカタビロアメンボを頂いてしまったので(ありがとうございます!)、現地っぽい写真を撮ろうということでこんなセットを組みました。

成人男性が泥遊びをしました

そして撮ったのはこちら。

チャイロケシカタビロアメンボ
Microvelia japonica

っぽい!!ぽい!!

イリオモテケシカタビロアメンボ
Microvellia iriomotensis

イリオモテ メス

あーー!!イリオモテを初めて採ったあの側溝の落ち葉だまりを思い出しますよ!!

ウエノケシカタビロアメンボ
Microvelia uenoi

ウエノ オス

はあああああああああああウエノやっぱカッコいいっす!!
すごい!これも現地のあの林道沿いの染み出しが浮かんできますよ!!
んーいっつも白バックばかり撮ってましたが、こういうのもいいですな。こんどはもうちょっと岩っぽい感じとかも出して撮ってみたいところです。

2021年9月26日日曜日

素人によるカタビロのパラメアを見ようの記事

 コロナのワクチン二回目を打ち終わり、これから副反応が酷くなってくるんじゃないかというタイミング、徐々に左腕に痛みが出る中記事を書いていますどうも中の人です。

先日Twitterのほうで個人的に話題にしたケシカタビロアメンボのパラメア(交尾鉤)についてのお話をこちらでもしておきます。
カタビロアメンボ科の皆さんは慣れちゃえばぱっと見でも割と種類がわかっちゃうのがいいところだと思っているのですが、やっぱり初めて見た種で自信がないときや長翅型、どっかしらに報告する際にはやっぱり雄の交尾鉤の写真はあったほうが良い気がしますよね。「でも小さすぎてどうしたらいいんや」という方がこのブログに奇跡的にたどり着くことがあるかもしれないので、僕がいっつもどうやって見ているのかだけ写真付きで乗っけておきたいとおもいます。なお何度も言うようですが当ブログ中の人はプロでも何でもない素人かつ、誰からも教わったことがなく独自にやっているだけなので、これが正解なのかどうかは分かりません。あと、別属ではやりやすいのかもちょっとよくわかりません。とりあえずケシカタビロアメンボ属ではということで。しかも別にそんな複雑なことをやってないし

以下ちょっとした解説です。


ケシカタビロアメンボでやってみました。まず上の写真の赤丸にちょっと尖ってる突起みたいなのが見えますよね。これが見たい右交尾鉤です。ケシカタビロアメンボ属では割とこうやってもうその時点で見えてますみたいな種が多いかも。


僕の場合は左にピンセット、右手に柄付き針を持って、左手のピンセットで虫体を挟み込み、動かなくしたあと、赤い線をいれたあたりを柄付き針で軽く押しています。
すると…


まあこんな感じでスポッっと抜けるんです。そしたらもうほぼ完了です。種類にもよるとは思いますが、この状態で十分に交尾鉤は観察は出来ると思います。(写真を撮るとかだと交尾鉤を単離したほうがいいかもしれませんね。)


右交尾鉤だけにしてみました。うん、Microvelia douglasi だね!!

とまあこんな感じでいつも抜いています。割と簡単なので、ちっさいからと敬遠せずにやってみてください。中の人は今ウスイロケシので苦戦しています。