2020年6月19日金曜日

流。

ここ最近マイブームが来ているカタビロアメンボ科。ナガレカタビロアメンボってのがめちゃくちゃかっこいいみたいだし、大きいらしいという情報。ということで捜索開始。幸い普通種らしく、川は勿論、田んぼの脇にある水路とかでも割と見られるようです。

やってきました大河川。自転車十分漕げばこういう大河川があるんです。恵まれてるだろ~
関東平野を流れるデカい河川。魚釣りしてるおっちゃん達がよくいるんですけど、こういう場所はそういった方々が週末は大抵いらしてますので空いてた平日の午後に来ました。
釣りやってるおっちゃん達も網持った怪しい成人男性に会いたくないやろ。

奥が本流。

ここはちょっと前に記事にしたかしてないかよく覚えていませんが尋常じゃないぐらいコチビミズムシが採れるエリアでございます。
なので一網入れると…

コチビミズムシ Micronecta guttata
(このちっさい黒い点々全部そう)

尋常じゃねえ数。
コチビミズムシは生息地では極めて数が多い種のようです。
なんか紹介してなかった気がしてきたので写真貼っておきます。

↑コチビミズムシ

名前の通り極小です。2mmないぐらい。そういえば以前アマミコチビミズムシを遠征記事で載せましたがあの時も個体数はすさまじかったですね。
そんなコチビミズムシの中にただ一匹ぷりちーな後ろ姿の甲虫が。

ヒメシジミガムシ Laccobius fragilis

個人的には久々のシジミガムシ属。この属は流水性種も止水性種もいますが、流水性のコモンシジミガムシが最もポピュラーではないでしょうか。実は今回のこの個体も上翅が白っぽいのでヒメシジミじゃね?ということにしていますが、(コモンはもうちょい上翅の色が黒っぽい傾向あり。)コモンとヒメは正確な同定をするには雄交尾器の中央片をみなきゃいけないので、今回のはあくまでヒメかな?という程度です。妥協
なにせ一個体しか採れていないのでもう少し個体数を確保して交尾器抜いたらまたご報告いたします。簡単に抜けるみたいな言い方してるけど当ブログ中の人ににそんな技量はないです。

別写真

まあただこれだけは言えますね。
かわいいいいいいいぃぃぃ!!!
可愛さで殴って来てる感じ。ほんとに。

あ、そういえばこの記事ナガレカタビロを探したよって記事でしたね。
えーと結論から言えば、採れました。いっぱいいました。それはそれはいっぱい。
ただですね、成虫が採れなかったんですよ。結構な数を網に入れて、現地で、「でっけえ!これ成虫やろ」って持って帰ってきたのがどうやらまだ幼虫みたいなんですよね。(Twitterでご教示頂きましたありがとうございました。)
というわけで中の人は幼虫と成虫もロクに見分けられぬへっぽこさが露呈してしまいましたが写真はのっけますね。ざっこ。このブログ読むの辞めるわ。

ナガレカタビロアメンボ Pseudovelia tibialis ?
の終齢幼虫と思われる個体。

なんかもうすでにかっこいいんですけど。というか大きい。すでに前紹介したホルバートの成虫よりでかい。動きも全然違う。あ、これまた?がついているのは、どうやらこのナガレカタビロアメンボ属、相当闇が深いグループのようで、東海等で謎の本属が採れているようなのです。フツーのナガレだとは思うんですが幼虫段階なので?つけときました。羽化したら形態を検索表と照らし合わせてみます。
続報を待たれよ。

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