2020年9月22日火曜日

もう秋だね

 朝がもう半袖じゃ寒いレベルです。モズが高鳴きしています。がっつり秋ですね感がでてきています。冬鳥たちの本格的な到来が待ち遠しいですが同時に多くの虫達との別れが寂しいのも事実。感傷的
そんななか採集してきました。ちょっととあるアメンボが見たかったのです。
いきなりですがそのアメンボに登場いただきます。

ババアメンボ Gerris babai

おほおおおおぉ~たまんねぇ~~ババアメンボォ~~~
はい、以前にも一度登場してもらいましたがババアメンボさんです。サイズ感と長翅型のこの翅色がブルーになる感じがたまらんのですね。

別アングルから

いまのところ個人的な淡水アメンボランキングではこのババアメンボとエサキアメンボが熾烈な首位争いを繰り広げております。なんの情報なのか。

このババアメンボが見られた池からはもう当ブログではおなじみの泳ぐ正露丸タマガムシキベリヒラタガムシヒメガムシコツブゲンゴロウ、それから池の縁のごく浅い場所よりセスジゲンゴロウ属の一種が採集できました。

セスジゲンゴロウ属の一種

この属の仲間は多くの種で見た目が酷似しており種同定にはオス交尾器の確認が必須とされています。
が、今回は一個体しか得られなかった上にメスでしたので実質詰みました。
というわけでセスジゲンゴロウ属の一種ということになります。悲しい…
無印セスジゲンゴロウが過去にこのあたりは記録されているようですし、無印なのかもしれませんけどね。
まあめっちゃカッコイイのは事実ですね

マダラケシカタビロアメンボ Microvelia reticulata

クソ写真失礼!!非常に多くのマダラケシカタビロアメンボが見られました。おなかいっぱい。

今回採集した池たちはどれもヒシが繁茂しまくっていました。(以下写真)


こういう環境にはヒシの周辺にも面白いのが多々います。

ジュンサイハムシ Galerucella nipponensis
ハムシわからないのでこれでジュンサイハムシじゃなかったら泣く

ジュンサイハムシは非常に多かったです。時々飛んだ個体が水面近くに落ちてアメンボたちに襲われてました。

ハネナシアメンボ Gerris nepalensis (長翅型)

こういう浮葉植物が多い場所のアメンボといえばハネナシアメンボですね。長翅でもわかる筋骨隆々としてる感。なんかゴリゴリで強そう=ハネナシです。(個人の意見)
写真のはあえて長翅型です。かっこいいねえ。

そして浮葉植物上の半翅をもう一種紹介

ムモンミズカメムシ Mesovelia miyamotoi
写真中央で交尾中

このようなヒシまみれの環境では多く見ることができました。白バックも撮っているのでどうぞ。

ムモンのオス


ムモンのメス

黄緑が綺麗ですね~~
ミズカメムシの仲間は見分けが基本的にはパッとできません。雌雄ともに腹端を見ないとです。

ムモン見分けポイント
お粗末もいいところですが

なお、ヘリグロミズカメムシもオスはこの黒い毛束が一対あるのでどちらか一方だけではなく両方見るべきでしょう。ムモンが浮葉植物大好きなのに対してヘリグロは抽水植物の豊富なところで採れているので環境も若干違う事には違うんですが、同居している池とかありそうですしやはりしっかり見た方が確実でしょう。
というわけでムモンミズカメムシでした。

最後に水昆掬っていたら出てきたカイツブリさんでも。

カイツブリ Tachybaptus ruficollis

良い顔してますね。まだ夏の装いでしょうか。水面が鳥でにぎわう日も近そうです。
それでは。

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