2020年10月15日木曜日

シジミ

 え、ついに貝類ですかというようなタイトルですが、水昆です。いやほんとは貝のことも書けるようにはなりたいですが。
昨日通学帰り思い立ったので夕方割と大きい川に寄ってきました。ほんとに思い付きだったので長靴も網もなく容器だけ持っているという状況でしたが川の横にできた浅い水たまりみたいなところ(下画像)の石をめくって遊んでいました。まあこういうところにも割といるやつはいるのです。


一番多く見られたのが、

コモンシジミガムシ Laccobius osccillans

はい、超かわいい。2.5mmちょっと。

画像ではコモンと言い切っちゃってますが、ほんとはオス交尾器を見ないと確実ではないんです。もう一種今日は紹介しますが今回はどちらとも交尾器見られていないのであくまで十中八九そうだろうという体で宜しくお願いします。
日本産のシジミガムシ属中、本州で河川において採れる種は上のコモンと次紹介するヒメだと思うんですが、コモンは河川で採れる種では最も普通かと思われます。(南西諸島には流水環境から得られる本属として、アマミシジミガムシ、オキナワシジミガムシ、ヨナグニシジミガムシがいるようです。)
本属は湿った岩盤に生息する種や止水にいるようなのですが、個人的にあまり知見がなくてですね…詳しくはお話できる知識を持ち合わせていないのです。
まあでもひとまず本州で河川からシジミガムシの仲間が採れたとなるとまず真っ先にコモンを疑ってかかって良いのではないでしょうか。

そしてヒメシジミガムシはこちら。

ヒメシジミガムシ Laccobius fragilis

前に一度ヒメシジミ?と前に紹介した気がしなくもないですが、本来なら今回もヒメシジミ?とするべきでしょう。ただ前述の通り本州の河川から採れるとなるとまあまずコモンかヒメなわけです。今回は運よくこの個体がその場にいた友人の手により確保されました。
一緒に並べれば違いが分かりやすいんじゃないでしょうか。

比較その①
左コモン右ヒメ

比較その②
左ヒメ右コモン

明らかにヒメのほうが上翅の色が薄いですね!!どっちか一方だと困るかもしれませんがどっちも同所的に採れれば外見からでもどうにかなるのかなと。サイズ差はあまりあてにならないと思います。勿論、確実なのは雄交尾器みることですが、目安というかメスだけしか採れなかったとしても「まあそうだろ。」まではいける気がします。

オマケ

尊い。

可愛すぎですか!!!!!ああああああああああ!!
シジミガムシ、しみじみ良いと思います。

というわけで結論からいうと、見た目でもこの二種ならどうにかなる気がするけど、素直にオス交尾器を抜こう!!!
いずれこっちにもまた交尾器の画像は追記としてのっけると思います。
これで交尾器抜いて種類が違っていたら全力で謝罪します。


本記事の参考文献
中島 淳・林 成多・石田 和男・北野 忠・吉富博之, ネイチャーガイド日本の水生昆虫, 文一総合出版, 2020年.

0 件のコメント:

コメントを投稿