2021年1月8日金曜日

IROMTの水生昆虫その5

 さて、記事はIROMTのやつに戻りまっせ!!今日は別にあの辺の島じゃないと採れないとかそういうわけではないけど、初見だった種です。イキマショー!!


マダラミズカメムシ Mesovelia japonica

はい、ミズカメムシ科からマダラミズカメムシです。薄暗い林内の沢の淀みから得られています。個人的にはミズカメムシは止水のイメージが強かったので流水域で採れるのは意外でした。それこそ前に紹介したタカラナガレカタビロアメンボなんかと一緒にいるもんなので、「う“ェ!?クソデカいカタビロ!?」と思ったりしましたがよく見たらミズカメでした。分布は冒頭にも述べた通り、本州の西の方~南西諸島で、どうやら薄暗い環境が好きなご様子。(ただし僕はドがつくミズカメムシ初心者なのではっきりとはわかりません。)止水でもいるようです。
本州ですでに見ているヘリグロやムモンに比べると小さい印象がありますし、名前の通り確かに背面にマダラっぽい模様が入っていますね。

マダラミズカメムシ♀の腹端

ほうほう、突起がないのはムモンと同じですが明らかにシュっととんがってますな。(ムモンは下の写真を見てネ。)

ムモンミズカメムシ♀の腹端

体型も大きさも割と違いますし、本種に限って言えば同定はそこまで難しくないかもしれませんね。オスは黒い毛が生えているらしいですすがどうやら束にならず横に並んで生えているとのこと。なぜかオスを採り損ねている!!!は?

ちなみに日本からはミズカメムシは6種知られていますが、本種でやっと半分達成です。


う、うーーん、キタミズとウミミズは強敵そうです。まあ、コンプに向けて頑張ります。
無印のミズカメってホントに普通種なんですか?

参考文献
中島 淳・林 成多・石田 和男・北野 忠・吉富博之, ネイチャーガイド日本の水生昆虫, 文一総合出版, 2020年.
三田村 敏正・平澤 桂・吉井重幸, タガメ・ミズムシ・アメンボハンドブック, 文一総合出版, 2017年.

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