2020年8月25日火曜日

伸縮性

どうも。最近小さい水生半翅がたまらなく楽しい中の人です。先日近くの水場からミズカメムシの誰かを採集してきました。幼虫なんですが。

ミズカメムシsp. お子様

そもそもあまりミズカメムシの仲間は意識してこなかった節があったのですが、ここ最近の水生半翅ブーム(個人的)意識しだしたのに我が市内では全然見つからず、「あのなかま普通にいるもんじゃない説」が個人的に浮上しておりましたが今回やっと見つけることができました。
現在この幼虫は飼育中で、順調に脱皮を重ねています。エサは庭で採れた蚊を与えています。ちゅーちゅー吸ってます。

この幼虫を育てていて面白いのがこちら。

おなかいっぱいじゃない

お な か い っ ぱ い

伸びすぎぃぃぃぃぃぃぃ!!!
決して脱皮したあととかじゃないです。エサを吸い倒した後です。
すんごい縦にのびるんですね。伸縮性が凄い。
成虫になるまで種名は分かりませんが楽しみです。

ちなみにこのあと数日後もう一度同じところを訪れたら、成虫が採れました。

ヘリグロミズカメムシ Mesovelia thermalis

なかなか渋い緑色ですな。体長は3mmちょっとです。この個体はメスですね。ぱっと見で見分けられないこの仲間は腹部を精査する必要があり、図鑑(本記事最後に参考文献として記載)を基に同定しました。

赤い矢印のところに長めのトゲがあるぞ!!
わかんねえよこんな写真じゃ

この長めの突起がヘリグロの特徴のようです。
ということは同所的に得られている飼育個体もヘリグロ…なのか?という感じですね。
今後の展開に期待。

参考文献
三田村正敏, 平澤桂, 吉井重幸 「タガメ・ミズムシ・アメンボハンドブック」2017年(文一総合出版)


2020 7/31 追記

27日に羽化しました。蚊を四個体与えただけ

羽化しますた。

オスです。えー写真撮れていないんですが、腹板を見たところ、一対の黒い毛束を確認できたので、ヘリグロミズカメムシかムモンミズカメムシのようです。ここからはオスだけでは同定が厳しいようなので、どちらかということにしておきます。同所的にヘリグロのメスが得られている以上、ヘリグロである可能性は高いとは思いますが、確実ではないですね。

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