3日目は朝からダッシュでとある湿地へ。奄美に行くたびに行っている湿地なのですが、いっつも水中と水上に気を取られすぎていて全然ちゃんと探していなかった某トンボを探しに行きます。
オキナワチョウトンボ(左)&タイワンウチワヤンマ(右) |
無数のトンボたちが飛んでいます。その中から目標のトンボを探すこと数分。
いた。 |
いたいたいた!!!
ハネナガチョウトンボ |
ハネナガチョウトンボ!!思いのほかデカい!!めちゃかっけえ!!
本種は国内ではこの湿地にしか生息しません。台風か何かで東南アジアから飛ばされてきたものがこの湿地に定着したと言われています。
びゅんびゅん |
高速で飛び回っては一瞬止まってを繰り返しています。たまに他のトンボと揉めています。
本種は種の保存法の指定種なため採集できません。というか生息している湿地そのものが条例で採集禁止になっています。この湿地は水生昆虫的にも激アツで、来るだけで精神がみるみる回復していきます。暑さを忘れて楽しんでしまいました。時間はないのに。
次地点への移動中、途中に行きつけの側溝パワーワードすぎるがあるのでよっていきました。ここはカタビロアメンボがいっぱいいるのです。ふと水中を掬っていると、見慣れないガムシが網に入りました。
こ、これは...?
アマミヒメマルガムシ |
う、うわあああああああああああああああ!!アマミヒメマルガムシだああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
今年になって記載されたばかりの新顔ガムシ!!南西ヒメマル三人衆の一角!!発生時期が極めて限られているという噂があるようです。本種の記載文はネットで誰でも見ることができます。(リンクはこちら。)ネット上にはおそらく本種の生体の写真が存在していない可能性が高いです。というわけで人類が初めて目にする本種の生体写真です。(大袈裟)
というかルックスが良すぎるだろ!!動きもめちゃくちゃ可愛くて、もうあっという間に虜です。予想外の出会いに奇声をあげつつも島を北上。
昼飯時になったので鶏飯を食べにひさ倉さんへ。初日に寄ろうと思っていたものの、バカみたいな混み方をしていたので空いてそうな平日に来ました。それでも夏休みシーズンなのでちょっと待ちましたけど。うめえ。うめえんだわ。最高なんだわ。
エネルギーを補充したので少し海へ。
到着後、さてサンゴミズギワでも探すか~と思った矢先、豪雨。どうして。ちょっと嫌になるレベルの豪雨!!車に撤退するものの、なかなか止まない。んんん…
このあとツイッターの知り合いの皆さんと川で合流の予定なのではやく止んでほしいんですけど…と思っていたらもう目的地に行かないといけない時間に。くやしい。
川で数名と合流。目標は某ヒメドロムシ…なのでひたすら根際をガサガサ。
ガサガサ…ガサガサ…ガサガサ…採れない…採れるのはいつものアイドルエグリタマと、リュウキュウムナビロツヤドロムシ。
リュウキュウムナビロツヤドロムシ |
くりくりおめめ。君もカッコイイんだけどね!!なんだかんだようやく新鮮な個体の写真が撮れました。金ピカ。しかし狙っているのが採れない。時期も場所もあっているはずなのに…。どうして。気分転換に川底の石をがちゃがちゃやったら、別のヒメドロが採れました。
黒×黄色は反則なんだわ!!!!おい!!!!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!
ヒメドロ、採れるようになると滅茶苦茶楽しいですね。今までちゃんとやってこなかったのを悔やむレベルには楽しい。最近は川に入るたびにやりまくっております。本種は夏に出る奴らしいです。個体数は多めで、割とぽろぽろ採れました。
そうこうしてたらタイムアップ。むしとりがへた。本日の夜探はまたツイッタらんどのフォロワーの方と合流してなのである。へへへへ。
皆さんと合流して林道へ。
ここでまた豪雨。いやもうそんなに降らなくていいので…と思った矢先!!
恐る恐る遠方からパシャリ。酷い写真ですが、証拠写真ヨシ!!めっちゃくちゃカッコイイ!!コロナ禍以前に会って以来の再会でした。豪雨の中でしたが何も考えず道を飛び出しびちょびちょに。いやそんなことがどうでもなるカッコよさ。このあと森に消えていきました。
山を徐々に下ります。そういえば今回まだイシカワガエル見てないなと話していたらぴょんぴょんしてました。
背景がコンクリじゃないのが良し。やっぱりオキナワイシカワよりはるかに見つけやすいですね。
まだ続く豪雨。もういいんですけど。
あーーーーっと、ここで前方路肩に黒い毛玉です。
そこに行けば雨よけられますけども。なんでそんな直に浴びるとこでぼーっとしてるんですか。浴びたいのかな。シャワー的な。
奄美は生き物が割とぼーっとしています。
夜の林道は、ゆっくり走ろうね!!
3日目終了。お付き合いいただいた皆様ありがとうございました。