2018年5月29日火曜日

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ(Antigius attilia)

クヌギやコナラなどの生えた雑木林にいたりするてふてふ。
尾状突起がお洒落。んで表面(写真で見えてないほうの翅の面)はグレーと非常に渋いてふてふ。
それで裏面はこの模様。
かっこよすぎるてふてふ。
実際この模様めっちゃかっこよくないすか?ねえねえ。

2018年5月26日土曜日

タイリククロスジ

栃木でこんな生き物を採集。
お、クロスジヘビトンボやんけ。
トイレにいるというあるあるパターン
でもこれはヤマトクロスジヘビトンボなのか、タイリククロスジヘビトンボなのかは翅脈で見分けるらしいのですが、こいつはどうやらタイリクのほうであることが発覚。
タイリククロスジヘビトンボ(Parachauliodes continentalis
そもそもヘビトンボってなんだよ!っていう疑問をお持ちの方、こいつはヘビでもないしトンボでもありません。ヘビじゃないのはわかるだろ
分類的にはアミメカゲロウ目のヘビトンボ科ということになっています。このアミメカゲロウ目を構成しているやつらのカオス感が凄く、ウスバカゲロウ科やクサカゲロウ科、ヘビトンボ科センブリ科、カマキリモドキ科(ラクダムシは最近はラクダムシ目と表記されていることも多いので今回は保留。)等の名前を聞いただけではどんな生き物なのかわからないようなやつらが多い仲間です。なんだよセンブリって。
ただ個人的にはこの目のわけわからない感が大好きです。特にカマキリモドキとか。

今回採集したタイリククロスジヘビトンボの幼虫は水中で生活しています。というかヘビトンボの類は幼虫が水中で生活します。なおヘビトンボの幼虫は日本では古来から体に良いとして孫太郎虫なる名で食べられてきたという衝撃の事実があります。気になる人は孫太郎虫で検索してみよう!

ではお顔拝見~

可愛いじゃねえか



2018年5月22日火曜日

サトキのお顔

ド普通種のサトキマダラヒカゲ。木にとまって全く動かないのでお顔を拝見。
サトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii
可愛すぎるううううう
サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの違い?聞くな。
あんなのわかるわけないだろ

2018年5月19日土曜日

三宅島遠征記パート3

三宅島遠征は二日目に突入。
初日とは違う林道にむかうものの相変わらず虫はロクに採れず。水場とか気配すらない。
カラスハエトリの一種
目玉はこいつ↑ぐらい。どうもカラスハエトリっぽいんですが図鑑(須黒達巳「ハエトリグモハンドブック」2017年〈文一総合出版〉)によるとカラスハエトリは伊豆諸島には生息しておらず、南西諸島には正体不明種がいる模様。こいつもなんですかね。

このあと若干の雨に見舞われ帰ろうとしたところに
タネコマドリ(Erithacus akahige tanensis
スマ双の限界感
もはや被写体が中央にすらいねえ!

タネコマドリは本州にも夏鳥として渡来するコマドリの亜種。三宅島では留鳥(一年中いる鳥のこと。)可愛すぎて頭おかしくなりそう。
こんかいはすごくちかくでみれてだいまんぞくです。

そしてついに三宅島を出なければならない時が。非日常から日常へ
あとは帰りの航路の海鳥か。

大抵飛んでいるのはオオミズナギドリ。でもその中に混じって大きいのとか小さいのとか色が違うのがいるので頑張って探します。船のデッキには他の鳥屋さんも沢山いらしてました。デッキがざわつきます。遠方にくろーいデカい鳥。クロアシアホウドリのようです。(写真?ねえよ。)オオミズナギドリより少し小さいミズナギドリもちらほら。アカアシミズナギドリだから撮れるわけないって!)でした。そしてサイズ的にはオオミズナギドリと変わらないけどなんか違うのが。クロトウゾクカモメ(写真なくてすいませんでした。)です。トウゾクカモメの類はかなり憧れの種類だったので感動。このあとキョウジョジギを海上で目撃し無事竹芝に帰還。

今回の初見種ーー(亜種含む)
  • シチトウメジロ(亜種)
  • タネコマドリ(亜種)
  • イイジマムシクイ
  • オーストンヤマガラ(亜種)
  • ミヤケコゲラ(亜種)
  • モスケミソサザイ(亜種)
  • アカコッコ
  • アカガシラサギ
  • カラスバト
  • クロトウゾクカモメ
  • クロアシアホウドリ
  • アカアシミズナギドリ
なんと初見種だけで12種。二日間でこれだからすごい。


結論:三宅島は鳥を見に行くところです。

2018年5月17日木曜日

三宅島遠征記パート2

前回の続き
アカコッコ館を出て向かったのは近くにある大路池。
大路池
しかし残念だったのが、この池に泳いでいる魚にオオクチバスブルーギルがいたこと。
果たして特別保護区とは。
この池の周りの林道を歩くと鳥の数は確かに多いことがよく分かります。
フクラスズメ(Arcte coerula
こいつは危険を感じるとめっさ揺れます。
このあとしっかり威嚇で揺れて頂きました。
このあたりで宿に向かう時間に。バス停へ向かいます。
そしてバス停の脇にこんなものが。
わーい水場だーーーーー(棒)










ヒメゲンゴロウ(Rhantus saturalis
ヒメゲン採れたわ
午前中の苦労は一体。
注:この写真は我が家の水槽で撮影したものです。なおかつこの個体は三宅島産の個体ではありません。三宅島産の個体は現在絶賛展足中なのです。今回の三宅島産のヒメゲンに関しては後日また詳しく。おい。

まあーヒメゲンはド普通種なんですがこれだけ採集可能な水場が少ないこの島では見つけるのはそこそこ難しいのかもしれません。
執念のヒメゲン

この後無事に宿に着き、夕食の後夜の三宅島へ。
夜間はアオバズクの鳴き声があちこちから聞こえてくるこの島。僕はフクロウの類は大好きなのですが、フクロウのの鳴き声を聞くと目がうるんでくるという謎の症状を持っています。なんなんですかあれは。今回は残念ながら見つけられなかったものの、尋常じゃない個体数が居たのがこいつ。
アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus
数が尋常じゃねえ。

しかもこいつ、伊豆諸島では国内移入種。夜道を歩いていると二秒で見つかるレベルです。しかもヒキガエルがそもそも移入されていることを知らない人が多いのでは。まずいんじゃないのこれ。
というわけで三宅島のヒキガエルは国内移入種です。
(地道な普及啓発活動)
今回はここまで。二日目とまとめはパート3にて。






2018年5月15日火曜日

三宅島遠征記パート1

いやー週末はなんとですね、三宅島に遠征に行っていたのですよ。
そのレポートを書こうかしら。

5月11日夜10時半竹芝のターミナルから出港。到着は翌日朝5時。
船上からの夜明け。オオミズナギドリが飛んでいた。
今回の目的は一応昆虫採集ということだったので水昆屋の僕は当然三宅島産のゲンゴロウを狙うこととなりました。(もはや狂気)というか個人的には三宅は鳥のイメージが強いので鳥も見る気マンマンでした。

林道を登って水場を探す。しかし登れど登れど水がない。ここで判明する衝撃の事実

この島にはまともな水場が1か所しかない!
下調べしてからいけよ。
噴火の爪痕の立ち枯れ。なかなか異様な光景。
しかもその池、特別保護区のため、採集は出来ないとのこと。どうすりゃいいんだ。ここで悟った僕はターゲットを鳥に変更。長太郎池とかいう名前に騙されて向かったら磯でしがそこでアカガシラサギを目撃。写真こそないですが(あ?ほんとにアカガシラサギだったんですよ信じてくださいよ!そしてその後島唯一のまともな池の大路池とその近くにあるアカコッコ館に向かうことにしました。そしてラッキーなことにこの判断が大当たりするのです。


アカコッコ(Turdus celaenops

どうじゃあああああああああああああああ!

なんとアカコッコ館の観察窓から超至近距離でアカコッコを観察できたのです。この写真はアカコッコ館のスコープにスマホくっつけて撮影。カメラ買えよ
アカコッコは伊豆諸島の固有種でツグミ科の鳥。オスは頭部が黒くなるのが素敵。かわいい。まじでかわいい。
この施設付近では他にもタネコマドリやモスケミソサザイ、オーストンヤマガラ、シチトウメジロ、ミヤケコゲラといった本州では見られない亜種を堪能することが出来ました。
この辺から錯覚をし始めてきます。
僕は虫を採りに来たんじゃない。鳥を見に来たんだ。
趣旨崩壊

1日目の前半パートはここで終了。続きはパート2で。

2018年5月10日木曜日

長っ

知人がこんな虫を採りました。
ウマノオバチ(Euurobracon yokahamae)
なっが。
僕はウマノオバチは過去に一回目撃しただけで今回ので初めてじっくり見ました。ちなみに体のサイズは20mm程。この長いのは産卵管。産卵管を含めると200mmを超えてくる個体もいる模様。この個体はそんなに長くないですね。この産卵管は樹幹の中にいるシロスジカミキリの幼虫に産卵する際に使われます。というわけでこいつは寄生蜂。寄生蜂の類は見分けるのが困難を極めるわけですが(闇が深すぎる。)このウマノオバチは特徴的すぎて一発でわかります。ですがそもそもシロスジカミキリが減少しているのでウマノオバチも数を減らしています。環境省はウマノオバチを準絶滅危惧種に指定しています。この生き物が未来の世代にも見せれるような環境のこさなきゃですぞ。

2018年5月8日火曜日

激カワ幼虫

なんですかなんですか。ここ数日雨ばっかで外に出られないじゃないか。
雨だとろくに外出られないからおかしくなっちゃうよまったく。
それでも生き物にはあっておきたい。雨が降るギリギリ前にこんな子発見。
ハバチの幼虫...でいいのよね?
 可愛い!可愛いぞ!
種名?わかんねえよ。

うおおおおおおおおお
ちょこんとした脚が良いのぉ!

この子はササの葉の上にいました。(周りのササにも同種と思われる個体がチラホラ。)
この子の種名がこんなクソ写真で分かる方がいらっしゃるのであれば是非ご報告ください。

2018年5月3日木曜日

水たまり観察のススメ

雨が降ったあとに現れる水たまり。普段は何も考えずに素通りするそこのアナタ。
もったいないですぞ。
実は水たまり、場所によっちゃあ水生昆虫の宝庫なのですぞ。
河川敷にできた水たまりとか田んぼの近くの水たまりには水生昆虫がガンガン飛んできます。

例えば上のような大きな水たまり。ここにはアメンボの類をはじめチビゲンゴロウ(以下チビゲン)ホソセスジゲンゴロウなど小型種が沢山いました。


そしてこれもかなり大きな水たまり。ここではチビゲンに加えヒメゲンゴロウも泳いでいました。(実はこの写真にはニホンアマガエル氏が写っています。)


さすがにここには…



















ハイイロゲンゴロウ(Eretes griseus
い る の か よ
このように水たまりはかなりのポテンシャルを秘めているのです。なんかゲンゴロウにはこういう不安定な環境を好む種類も沢山いるようなので皆さんも水たまりがあったら覗いてみて不審者の仲間入りを果たそう!

2018年5月1日火曜日

スマ双の難易度

なななんと、僕は今夏はほぼ毎日キビタキを見れるという素晴らしい状況に置かれています。(いいだろー)でもう僕はかなりじっくり見れているのですが、あのオレンジと黄色のグラデーションを皆さんにもお届けしたいのです。でも僕はまともなカメラ、少なくとも鳥をちゃんと撮れるような今手元にありません。
さてどうしたものか。うーーーーーん。

今日も真上でキビタキのさえずりが聞こえて来ました。手元にあるのは双眼鏡とスマートフォン。キビタキの写真は撮りたい。でもスマホのカメラで撮れる距離でもなし。
ここで僕はアレをすることに決めます。

そう、スマ双である!
なんだよスマ双て

スマ双とは?…スマートフォンのカメラレンズ部分を眼鏡に当てて、無理矢理望遠撮影をするという荒業のことである。最近はそれ用のアダプターも発売されているようだが僕はまだ未入手。買えよ。似たような方法としてスマホのレンズをフィールドスコープ(望遠鏡)にあてて疑似デジスコとして扱うスマスコもある。僕はスマスコのほうが得意で一つ前の記事のアオちゃんはスマスコによって撮った写真をトリミングしたものなのである!

というわけでスマ双はほぼ素人の僕がキビタキ相手に挑戦を仕掛けてみました。
ああああああああ!
無理でしょこんなの。ケラレすぎているし。一応写ってはいるんですよこれ。トリミングver.がこちら。
な ん だ よ こ れ
分かる人がみないとキビタキとわからんじゃないか!
というわけで惨敗もいいところですよ。明日またリベンジですわ。いいのが撮れたらまた載せます。学名とか種の解説はそのタイミングでしよう。そうしよう。