2021年1月30日土曜日

IROMTの水生昆虫 その7

 はーい第七回は前回のウスチャツブに続いて同属からシャープツブゲンゴロウです。まだやってたのかこの企画。

シャープツブゲンゴロウ Laccophilus sharpi

はああああああああああ良いいいいいいい!
繊細な模様。そして可愛らしい顔。なんでこんなにステキなのサ!!前回紹介したウスチャツブより個体によっては若干大きいかな?みたいな感じです。こちらも別に西表じゃないといないってことはなくて、記録自体はなん北海道から南西諸島まであるみたいなんですが、南西諸島以外では減少し現在はかなり採集は難しいようで、個人的には実質南西諸島モノみたいに考えがちです。シャープツブは個体差が非常に大きく、この写真の個体のように上翅の白色部が少なめものからもっとその白色部が大きなものもいますし上翅のそもそもの色が黒っぽくてウスチャツブに似ているようなのもいるし、白っぽいタイプもいます。下の写真の個体は最初に紹介した個体よりも上翅の模様の明暗が薄めです。


南西諸島の浅い湿地では割と普通に見られる種なのかなと思っています。採集したら皆様のお気に入り模様個体を見つけだしてみてくださいネ。


参考文献
中島 淳・林 成多・石田 和男・北野 忠・吉富博之, ネイチャーガイド日本の水生昆虫, 文一総合出版, 2020年

2021年1月22日金曜日

IROMTの水生昆虫 その6

 はい、だらだら続いている本企画。完走するかどうかはこちらのモチベーション次第
半翅が続いたので甲虫から超キュートなこの方。

ウスチャツブゲンゴロウ Laccophilus chinensis

うっひょおおおおおおおおお!!!かわいいいねええええええええ!!きれいだねえええええええええええええ!!!
うるせえ

大きさは3.5mm前後。皆さんが大好きなツブゲンゴロウ属の一種です。国内での分布は南西諸島に限られます。今回は浅い水場で採集中にえげつないぐらいの個体数のシャープツブゲンゴロウの中から少数得られました。(シャープツブの話は次回にでも)
本種の見た目的な特徴は上翅の特徴的な白帯と網目状の非常に繊細な感じの模様でしょう。シャープツブの中にも似たような模様を持つ個体がいますがウスチャツブはぱっと見でも白と黒のコントラストがはっきりしている印象です。
にしてもツブゲン属、このブログでもちょくちょく取り上げていますがなんでこんなにカラーリングとか模様が軒並み素敵なのでしょうか。顔も可愛いし。個人的にウスチャツブはあの面子が揃っているツブゲン属のなかでもトップかもしれません。推しツブ。

参考文献
中島 淳・林 成多・石田 和男・北野 忠・吉富博之, ネイチャーガイド日本の水生昆虫, 文一総合出版, 2020年.




2021年1月15日金曜日

お散歩鳥見

 緊急事態宣言再びですねぇ…相変わらず一人で電車に乗らず人とも会わず散歩することに関しては問題ないハズですので近所を散歩と称し鳥見しています。近所に鳥見が出来る場所があるような方は散歩も兼ねての鳥見、殺伐とした心を穏やかに保つにもおススメです。この時期は葉っぱが落ちて鳥も見やすいです。

今回の記事は先日ちょっと歩いてきた時の写真を載せます。定期的に中断されるIROMT記事

シジュウカラ 

よく見るとめちゃくちゃ綺麗なシジュウカラ。背中のオリーブ色が綺麗です。かわいい。
この時期は混群として他のカラ類やメジロなどと一緒に行動していることも多く大変に癒されます。混群勢は全員自分が可愛いことわかってやってると思います。

カケス

フワフワした飛び方で分かるカケス君。なんだこの枝被りは。前々から言っていますが僕はカラス科を推しています。カケスとかオナガとかね、身近なのに恐ろしくカッコイイし綺麗じゃないですか。

キジバト

こちらも実はよく見てみると美麗なキジバトさん。普通にいるから「なんだキジバトか」で済ませてしまいがちですがじっくりみると絶妙な色合いです。こういうご時世だからこそ身の回りの鳥をじっくり見つめなおす機会としては最高ですね。

えーー次はカシラダカ…ん?

プライバシーの保護が厳重。
カシラダカ「事務所通してください」


カシラダカ

ピンポイントで枝被りすぎているのが撮れていました。二枚目のは顔がしっかり見えております。カシラダカは減少中とのこと。確かに言われてみれば昔はもっと見られた鳥の印象があります。

最後はこの方…

ツグミ

なんだこれ…
もうモフモフという概念を具体化してるじゃん…

冒頭にも書きましたが家にいるだけでは気が狂ってしまうよという方はお散歩ついでの鳥見はオススメです。勿論一人で人に遭わずに黙々とですよ!!

2021年1月8日金曜日

IROMTの水生昆虫その5

 さて、記事はIROMTのやつに戻りまっせ!!今日は別にあの辺の島じゃないと採れないとかそういうわけではないけど、初見だった種です。イキマショー!!


マダラミズカメムシ Mesovelia japonica

はい、ミズカメムシ科からマダラミズカメムシです。薄暗い林内の沢の淀みから得られています。個人的にはミズカメムシは止水のイメージが強かったので流水域で採れるのは意外でした。それこそ前に紹介したタカラナガレカタビロアメンボなんかと一緒にいるもんなので、「う“ェ!?クソデカいカタビロ!?」と思ったりしましたがよく見たらミズカメでした。分布は冒頭にも述べた通り、本州の西の方~南西諸島で、どうやら薄暗い環境が好きなご様子。(ただし僕はドがつくミズカメムシ初心者なのではっきりとはわかりません。)止水でもいるようです。
本州ですでに見ているヘリグロやムモンに比べると小さい印象がありますし、名前の通り確かに背面にマダラっぽい模様が入っていますね。

マダラミズカメムシ♀の腹端

ほうほう、突起がないのはムモンと同じですが明らかにシュっととんがってますな。(ムモンは下の写真を見てネ。)

ムモンミズカメムシ♀の腹端

体型も大きさも割と違いますし、本種に限って言えば同定はそこまで難しくないかもしれませんね。オスは黒い毛が生えているらしいですすがどうやら束にならず横に並んで生えているとのこと。なぜかオスを採り損ねている!!!は?

ちなみに日本からはミズカメムシは6種知られていますが、本種でやっと半分達成です。


う、うーーん、キタミズとウミミズは強敵そうです。まあ、コンプに向けて頑張ります。
無印のミズカメってホントに普通種なんですか?

参考文献
中島 淳・林 成多・石田 和男・北野 忠・吉富博之, ネイチャーガイド日本の水生昆虫, 文一総合出版, 2020年.
三田村 敏正・平澤 桂・吉井重幸, タガメ・ミズムシ・アメンボハンドブック, 文一総合出版, 2017年.

2021年1月5日火曜日

2021

気付いたら2021年になっていました。
本年も皆さま当クソブログを宜しくお願いいたします。
またちまちま更新していきます。週に一回はしたいです。はい。


上の画像は丑といえばウシカメムシということで正面顔を中途半端にデフォルメしたものです。