2022年12月25日日曜日

布教教材

 来春から皆様がもっとカタビロアメンボたちを見つけやすくなるよう布教洗脳するため、新たな教材を試作してみました。




とりあえずは無印ケシカタとホルバートで。白バックはいつもの流用なんですが、同定に重要なオス右交尾鉤 paramere を適当に作図してみました。Paramere の形状は日本産水生昆虫には掲載されていますが、全員が買うというのは厳しい状況かと思われるので、誰もが見られるところに載せておくのは重要かと思います。とりあえず採ったことのある種でこういうのをちまちま作っていこうかと思います。


2022年12月18日日曜日

今年もかわいいやつ

 

ダンゴウオ

先週のっけたクロコブセスジダルマガムシ探しのあとに恒例と化しているような気もするダンゴウオ探しもやってきました。今年も結構見られました。


十個体ほどみつけたのですが、そのほとんどが緑系でした。例年なんとなく緑系が多いような気もしますが、特に今年はその傾向が顕著で、緑以外はこの赤一個体しか見つかりませんでした。探し方の問題なのか…?ベージュみたいなやつとかいませんでした。


にしてもかわいい。
なんだこれは。もうここ数年はこの時期毎年見ていますが、飽きない。年々探すのがうまくなってきている気がします。寒い寒い言いながら磯を徘徊するの…いいよね…どこが?
勿論採集した個体は写真だけ撮ってリリース。お元気で。来年も…やるか…?

2022年12月11日日曜日

精神修行

 

クロコブセスジダルマガムシ
写真中央


今年もやってきました。昨年に引き続き、そのあまりの対象の小ささと
やってる側の不審さからもはや精神修行のクロコブセスジダルマガムシ探しです。昨年は真夜中にやって死んだりしてましたが、今回はある程度暖かい日の昼間ということで最高でした。今年も普通に海を楽しみ来ている皆様の脇で岩のくぼみや切れめを真昼間からヘッドライトつけて片手にピンセット持ちながら凝視したら、10個体ほど見つけることができました。正直もう他人の目を気にはしていません。末期。


日の当たるエリアの個体は結構とことこ歩いているのが見られたのも収穫です。楽しい。


しかしまあ撮れない。無理だろこれ野外で撮るの…どうやって撮ればいいんでしょうか…
クロコブ探し、毎年冬に一回はやるんじゃないかという恒例化の予感です。




2022年12月3日土曜日

今年最後の…?

今年最後の新規白バック?を撮りました。被写体はマイマイカブリさん。


東北のいわゆる「移行帯」と呼ばれるエリアのもののようです。関東に住んでいると見かけるマイマイカブリは黒っぽい(青い?)やつなので、このピンクっぽい色は新鮮ですね。


ただでさえカッコイイフォルム、頭部胸部のピンク、上翅のほのかな緑、そして脚の青色の光沢。んで亜種が色々いると。そりゃマイマイカブリ人気でますわ!

ところで撮影中マイマイカブリ汁を上唇にあびて悶絶したんですが、ヒリヒリするしくせぇしで大変でした。部屋のなかもマイマイ臭が。地獄です地獄。顔洗いつつ「くっせえ!!」としか言ってませんでしたけど。

2022年11月26日土曜日

あんぴん

 

アンピンチビゲンゴロウ

アンピンチビゲンゴロウ。連呼したくなる名前です。アンピンお珍品!!とか採って叫びたいと思っておりました。は?
現にこのアンピンは国外では中国、台湾、南アジアなどに分布し、日本国内からは西日本を中心に散発的にちらほら採れる程度でまあ珍品としても良いのではないかという種でした。チビゲンゴロウよりも一回り大きく、白黒のハッキリとした模様が大変素敵な種です。そんなアンピン、今年秋前あたりからTwitter上でF岡県から採集したという報告が相次ぎました。どうやら爆発的にその数を増やしたらしく、あちこちで見られるようになっているとのこと。ちょうど10月に福岡に行く機会があったので、採れないかな~~と思っていたら、あっさり採れてしまいた。全然お珍品じゃない密度でいました。しかも寄った池全部で採れる始末。
あ~~~~良いんじゃあ~~


果たして今年の爆発的な増加の原因が何なのか、詳しいことは不明です。昨年の冬が暖冬で越冬できていた説も考えられますが果たして…とにかく来年の本種の動向に注目です。

2022年11月20日日曜日

うわあああああああああ

 


う、うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!シオアメンボだあああああああああああああああああああああああああああ、ううううわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!かっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!


し、シロウミアメンボだあああああああああああああああああああああああうわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!でかああああああああああああああああああい!!


うわあああああああああああああ今年だけで九州産と沖縄産がどっちもそろったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


どうも皆さん、こんにちは。ワタクシ、国産ウミアメンボ亜科コンプリートおじさんです。急にトーンを抑えるな

2022年11月12日土曜日

遠出5日目 最終日の強攻

 実質最終日。(翌日は動ける時間がない。)

皆さま、「やんばる」と聞いて思い出す生き物はなんでしょうか??大体の方がヤンバルクイナを思い出すのではないでしょうか。ヤンバルトサカヤスデとか思い出したそこのあなたは変態だと思います。

僕は実はにわか鳥屋でもあったりします。ヤンバルクイナは実は過去に「目の前まで声が来たのに現れない」という悔しい思いをしたことがあり、因縁の鳥です。(因縁をつけられたヤンバルクイナがかわいそう)そんなヤンバルクイナが見やすいのは朝イチ。クソ眠たいですが、五時前に宿を飛び出し六時前に強気の攻めムーブ…ポイント周辺に到着…って、え…?


ヤンバルクイナ

あ る い て い る 。

なんか道沿いをフツーに歩いている…いや、勿論大声なんて出せませんが、内心どういう感情でいればいいのかわからず、我を失っていました。

しかもこれ一羽だけでなく、まとめて3羽とことこ歩いているんすわ。えぇ…



歩いているんだよなぁ…とことこしているんだよなあ…
なんかもうこの遠征燃え尽きた感があります。余韻に浸りつつ一旦宿に戻り、同行者二名がこの日の夕方に早めに撤収するので、それまでちょうちょでも採っていました…が、なぜかこの日の写真がない。びっくりするぐらいない。ヤンバルクイナに精神を壊されている可能性が高いです。は?
というわけで、夜に飛びますもうブログやめろ。夜は両爬が出るので絶対写真撮るんですよね。二名を送り出し、僕含め残り二名でもう一度トカゲモドキを探しに行くことに。

リュウキュウカジカガエル


ナミエガエル

おおお。ナミエガエルはここにも。お気に入りのくぼみだったりするんすかね。


折角なのでアップで。瞳が四角いのがよくわかりますね。お休み中のところ邪魔してすいませんでした。

アオミオカタニシ。交接中。


目当てのクロイワトカゲモドキも登場。おちびさん。そーきゅーと。

模様がイカすぜ。

そんなこんなで満足したので宿に帰還。いや~~~~水昆に関していえば過去最強レベルの遠征でした。やめられねえな。やめらんねえわ。南西諸島。一生の呪いかもしれません。良い呪い。


2022年11月5日土曜日

遠出4日目 ~勝利~

 さて4日目。水昆でいうと本島で目玉のものもうあとは某ガムシぐらいになりました。とういうことで某ガムシ探し。前回来た時はロクに過去の記録を調べもせず惨敗したので、今回はちょっと古いけどネットで見られる記録を漁ったり、過去に採ったことある人に色々教えてもらって突撃。
一つ目の沢は集落から細道を抜けて抜けて最奥部にある沢。オオシマゼミの大合唱のなか、水流に晒された根をガサガサ。んーーー、リュウキュウムナビロツヤドロムシはちらほら入るものの、例のガムシは採れず…ちょっと歩くと淀みに多数のオキナワオオミズスマシ。足元の砂をかき混ぜればオキナワミジンダルマガムシ。さてはオキナワミジン、割といるな??
とりあえずこの沢はくるくる回るオキナワオオミズスマシを眺めて終了。やはり某ガムシは強敵の予感。
次の沢は本命。ゆるやかな斜面を下りてみんなで水にさらされている根をガサガサ。僕の網には相変わらず多数のリュウキュウムナビロツヤドロムシ。いやあカッコイイ虫なんですけどね。でもいまは君じゃない。そんなこと言ってたら同行者が網を持ってこっちに来ました。嫌な予感。「これって…」と差し出される網の中には歩き回る独特な形の甲虫。

ボク「あ、これです。これ。」

なぜかこの時、変な声をあげるでもなく超冷静に会話したのを覚えています。しかし内心冷静ではいられません。いることが分かってしまった以上、自分の網に入れるまで帰ることはできません。こうなった以上はもう発動です。モード、チンパン!!(チンパンに謝れ)
このモードに突入すればただ一心不乱に根をがっさがさしまくる化け物が誕生。そして10分後…き、きたあああああああああああああああああああああ!!あい!!あい!!あーーーい!!!!しかも2匹!!天才か??天才かもしれない。
オキナワマルチビガムシ


オキナワマルチビガムシ!!!!君を求めていた!!!

というわけで求めていたガムシはこやつでした。国内からは2種が知られるマルチビガムシ属の一角。沖縄本島の固有種です。原記載以降産地が非常に限られる稀な種とされていましたが、近年になって多産地が発見されるようになりました。今回の河川でも同行者が見つけた当たりの根ではまとまって10匹以上があっさり得られたりしています。祭りでした。しかし久々に虫採りで自分でここじゃね?というポイントを探し当ててほんとに当てた気がします。僕は虫採りがびっくりするぐらい下手なので、こういうことがあると調子乗ります。

オキナワマルチビの余韻に浸かっていたらなんだかんだしたら夕方になっていたので、そのままヒメフチトリゲンゴロウでも見に行くことに。着くころには暗くなっているでしょう。

ポイントに到着し、適当に水面を眺めていると浮いてくる大型のゲンゴロウ。


ヒメフチトリゲンゴロウ

か、かっこええ…。コガタノほどではないですが、眼が大きいのがいいですよね。デカいゲンゴロウを網に入れたときのあの感覚は最高です。本種は自治体によっては条例で採集できないことがあります。事前に条例をよく確認するようにしましょう。

一時間半ぐらいやって5、6匹見つけて満足。昨晩見られなかったトカゲモドキを探しにいこうとのことに。


クロイワトカゲモドキ

いる。いるじゃん。あっさり見つかりました。あかんかっこよすぎる。



いやいやいやいや、かっこよすぎるでしょ。なんじゃこれ。沖縄本島の爬虫類の目玉といえばこやつみたいなところありますからね。見れてよかった。

ピンぼけのヘリグロヒメトカゲ

ここにきて爬虫密度高し。

ひょっこりガラスヒバァ

ほんとカッコイイ蛇ですよね。ヒバァ君。黒に黄色とかいうどうやっても好きになっちゃう配色。良すぎる。

リュウキュウアオヘビ

アオヘビ君も登場。こちらも色が良すぎる。

つーことで最後はヘビで満足して終了。
なんだか水昆は大満足で勝利。今回すごい。もうおなかいっぱいです。なおこの遠征、まだもうひと山ございます。こうご期待…


2022年10月22日土曜日

遠出3日目 もうだいたい満足

 晴れです。朝から暑い。とりあえずは同行者ずの虫捕り支援。ハチとったり、ちょうちょ採ったり。その間僕が「ツマベニ来た!」とか「はいツマムラサキマダラ!」とか叫んでいました。うるさい。


手すりのキノボリトカゲ

よく考えたらこの状況、本州では考えられない状況な訳で、帰ってきて冷静に見ると南の島らしい写真だよなあと思います。

全然ピントが合っていないヒメトンボ。

ヒメトンボ、カワイイので好き。
なんだかんだかなりちょうちょがいる場所を当てたりなんだりで大盛り上がり。オオゴマダラ君がでかすぎ。

午前中のシメは某アメンボ探しへ。実は前回時期の問題で幼虫しか見ることができませんでした。

ポイントへ到着…日陰にできた水たまりに…うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいるううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう


ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


かっこいいよ!!!いやもうかっこいいとかいう次元をこえてるよ!!!!やっべええええええええええええええええ


おっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおhっほっほほっほっほほほhhっほお

ハア…ハア…すいません発狂してしまいました。
シオアメンボ(♂)


シオアメンボ(♀)

いやカッコ良すぎだろ!!!!!!!もう説明とかいらなくないですか?かっこいいから良くないですか???かっこいいアメンボです。以上。よくないです。

シオアメンボはそのルックスから当ブログの訓練された皆様なら「ウミアメンボかえ?」と思われるかもしれませんが、ウミアメンボ属ではなくシオアメンボ属だったりします。ウミアメンボ亜科なのは変わりないんですけどね。波のおだやかな入り江などに生息し、分布は本州、九州、対馬、南西諸島(沖縄島)なのですが、いずれも局所的に分布するかなり稀な種となっています。長崎県では採集が条例で禁止されている点にも注意です。環境省RDBでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)です。南西諸島では近年になって産地が発見され、九州などで見られるシオアメンボよりも若干小型で色が薄いことが知られています。
今回の産地では干潮で潮が引いたところにできた日陰の水たまりに夥しい数を見ることができました。眼福とかそういうレベルじゃないです。

というわけで大満足の午前中終了。なんかもうだいたい満足なんですけど。
昼飯を食って、次のポイント…の前に古宇利大橋の近くに寄ったので眺めていくことにしました。

古宇利大橋とカエル岩と古宇利島

当ブログ中の人は景色のいいところとかに突然寄りたくなる性を持っているので、展望所とかあるとすぐ行きたがります。なんかよくわかんないですが橋とか好きだし。ちなみにこの後何の意味もなく古宇利島を一周して帰ってきました。こういう遠征。

次は某アシブトメミズムシを求め以前採れた海岸に向かうことに。途中で最北を通るので…


寄ってきました。沖縄島最北の辺戸岬。与論島が見えた。虫採りをしろ。

なんだかんだやって夕方に到着。が、軽石がかなり陸側に来ていて、捜索が困難に。なんとか2個体を確保したら暗くなってきたので撤収。

アシブトメミズムシ
この個体は今回採ったものではないです。

基本的に虫採りは下手なのですが、アシブト君だけはなぜか見つけられます。(慣れれば誰でも割と出せるようになるものなのかも知りませんが。)

すっかり夜になってしまったので、林道でも流すことに。

ハナサキガエル。

ご当地ガエル達を堪能しつつゆっくり某カエルがいるというポイントへ。

ナミエガエル

うおおお!!!いるじゃん!!いるいる!!!ナミエガエル!!瞳が菱形なのがチャームポイント!!沖縄島北部にしか生息しません。水場に潜って顔だけだしていたりします。最高か?ちなみにオキナワオオミズスマシは沢山泳いでいるし、目の前には大きめのマツモムシ…ん、大きめのマツモムシ?ええええええええええええいしゃああああああああああああああああああああ

オキナワマツモムシ

でたああああああああああっ!!炎のマツモムシ!!
国内では沖縄島のみの分布!!でも海外ではなぜかアジアに広くいるらしい!!どういう分布だよ!!しかしこんなん絶対好きでしょ?というルックス。好きです(告白。)

ナミエガエルやオキナワマツモを堪能し、葉っぱに乗っていたキマダラマツムシを見つつ今日のところは帰路へ…

キマダラマツムシ(マダラコオロギ)

アカマタ

といってもそんなにすんなり帰れるわけもなく、途中でアカマタに出会ったりして楽しみました。なんか一番見かけるヘビなので「アカマタか…」みたいに言いがちですけど、とんでもなくカッコイイヘビですよね。

はい3日目終了。満足。4日目に続く。あと見たい水昆は某ガムシ一種…

2022年10月9日日曜日

遠出2日目 満足感

 先週に引き続きOKNW本島遠征の続き。前日は到着が遅かったので2日目とはいえ実質1日目です。

※なお、いつも通りですが、虫に関しては興奮して現地での写真を撮り損ねているものがほとんどなので、白バックで紹介します。ごめんなさい。

この日は昼前ぐらいにさらに同行者2名が到着するとのことなので、昼までは2名で動きます。本日参加の2名は生き物目的で南の島に来るのは初とのこと。主催者がコレなので来るべき遠征間違えてますよ。

とりあえず午前中干潮らしいので、合流までの間は海に行くことに。目標は三大サンゴ半翅で落とせていないサンゴミズギワカメムシとサンゴカメムシ。特に今回はサンゴミズギワの記録があるところを教えてもらったのである。

現場に到着。磯遊びやシュノーケルのスポットとしても有名(?)らしく、朝から結構な人がいて、親子で磯遊びを楽しんでいたりしていました。その中岩礁をひたすら見つめたり飛び回る虫を追いかける不審者が参戦。到着して5分。岩礁を見続けていると、赤い眼をした極小のムシを発見。これは!!!!!スウウウウウウウウーーーーッ(吸虫管を押し当てて逃がすまいと鬼の形相で吸う音)


サンゴカメムシ

き、きちゃあああああああああああああ!!サンゴカメムシ!!!ちいせえ!!1.5 mmないぐらい!!ルックスがすごい。ぱっと見甲虫にも見えるけどよく見るとカメムシ!!なんじゃこいつ!!翅の膜質部がない!!!ぴょんぴょん跳ねる!!

開始早々良いものをゲット。次はミズギワのほう…と岩礁を飛び回る虫を見続けるものの、全てハエ…うーーーん。

オキナワシロヘリハンミョウ

同行者が「ハンミョウとれた」というので見せてもらったらオキナワロヘリハンミョウ。縁取りの白がカッコイイですね。まさに海岸の岩礁を住処にするようです。

しかし探せど探せどサンゴミズギワは見つからず…。サンゴカメムシは更に一匹確保。
岩礁を舐めまわすように見ていたら、2 mmぐらいの甲虫が。

ババチビドロムシ

おっ!!ババチビドロムシ!海岸の岩礁にいるチビドロムシです。かわいい。こやつもよくジャンプします。みんなよく跳ねる。

その後もミズギワを探しますが、見つからず…タイムアップ。三大サンゴ半翅コンプへの道は続きます。まあでもサンゴカメムシを見つける目は獲得したので大収穫でしょう。

昼前になったので到着した2名を回収。メンバーが揃いました。午後はとりあえずサンプル虫を採らせてくれえと、以前採れたポイントに向かって北上することに。途中昼飯も兼ねてやんばるの道の駅「ゆいゆい国頭」へ。


や ん ば る 邪 神 像

ゆいゆい国頭といえばヤンバルクイナの邪神像。(※失礼ながら勝手にそう呼んでいるだけです。)このなんともいえないユルさが最高に好きです。

オオウナギのゆいちゃん

道の駅内ではオオウナギのゆいちゃんが飼育されています。オオウナギ、デカい個体は恐怖を覚えるサイズですよね。以前来た時にオオウナギ好きな友人がこの水槽で興奮していたのを思い出しました。さて昼飯を食っていざ採集へ。(くんじゃん豚丼おいしかったです。)

とりあえずサンプル虫を採ることに成功したのでほっと一息。
みんながちょうちょとか採ってるので道端にいたアオカナヘビ君と遊びました。

アオカナヘビ。あんまり青くない。

ここでスコールに降られたのでポイント替え。下山してちょっと川へいこうという話に。
以前も行ったことのある川ですが、時期は違うし楽しいやろ。川に降り途中、砂地をぶんぶん飛び回る甲虫が。お、オキナワハンミョウ!
オキナワハンミョウ

すんごい綺麗。知ってたけどすんごい綺麗。本州とのハンミョウとは別種らしいですが、詳しくないのでどこがどう違うとかよくわかっていません。

川へ降りて川虫をみたりアマミアメンボやシリケンイモリと戯れたり。徐々に暗くなってくるのでそろそろ出るか…?と思った矢先、ふと思い立って「なんか甲虫浮いてこねえかな~」と河川岸の砂をぐりぐりすると、オキナワシジミガムシが。あ、これはオキナワミジンやリュウキュウツタヒラタもいるかもしれねえと確信し、「5分でいいからやらせて!」とやりだしたら1名が「あ…これ…。」というので見てみたら…。

オキナワミジンダルマガムシ

うっひょおおおおおおおおおおおおお!!でたああああ!!
1 ミリないぐらい!!アマミミジンダルマガムシの亜種です。いっぱいいるし!!最高か??????おい最高か???

そしてもう一種!!

リュウキュウツヤヒラタガムシ

りゅ、リュウキュウツヤヒラタァ!!
何気に初採集で嬉しいです。色が明るくて綺麗!!

正体不明のチビミズムシ。

そして図鑑でも触れられているアマミコチビミズムシ似の未記載種らしい誰か!!白黒でお洒落。

と、なんだかんだ大盛り上がり。
5分とかいいましたが、30分やってました。同行者の皆さんは突然岸際をかき混ぜだして1ミリとかのムシを手に乗っけて喜んでいる成人男性を見てどんな感情を抱いていたのでしょうか。引かれてそう。全編通してこういう採集の遠征についてきてしまったんやで。

暗くなってきたので夜の部。この日の夜は休耕田を見たりすることになり、とりあえず以前いったポイントへ。
チビヒラタガムシ。頭が黒いのがかわいい。
本州で採ったことない。

タマケシゲンゴロウ。きれい。かわいい。

アカヒラタガムシ。かっこいい。しぶい。でかい。

タイワンセスジゲンゴロウ。
リュウキュウセスジと双璧をなす南の島代表セスジゲン

この他にも甲虫はゴマフガムシ属の誰か(未同定)やルイスヒラタガムシ、ウスイロシマゲンゴロウやツヤコツブゲンゴロウ、サビモンマルチビゲンゴロウなど色々見つかりました。決して珍しいのが採れているわけではないですが、いかにも南に来たことを感じられる面子で大変満足です。とまあ結構色々見られたので、このままのノリで某クソデカミズスマシを見に行くことに。


沢に到着。ちょっとした淀みを見てみると…。

オキナワオオミズスマシ

ででででで出た~!!クソデカミズスマシだ~~~!!20 ミリ近くあります。
与那国にいるタイワンオオミズスマシの亜種で、こちらのほうが若干体高が低く、シュっとした印象です。カッコよさの塊ぃ!!これが群れて泳いでいるのは全人類一回は見た方がいい光景です。理解が追い付きません。

そんなこんなで2日目(実質初日)が終了。満足感がもう尋常ではないですが、まだしばらく続くんじゃ!!3日目に続く。