エサキナガレカタビロアメンボ Pseudovelia esakii Miyamoto, 1959
オス |
メス |
生息地 |
ホンシュウの規模の大きい湖やダム湖、大河川などに生息するナガレカタビロアメンボ属の一種。同属のナガレカタビロアメンボよりもメスの体型は細長く、シュっとしたイメージを受ける。オスの中脚脛節にはトゲがない。分布は局所的なようだが、生息地では石や流れ藻の下から夥しい数の本種が見られた。あれだけの密度の高さなのに長翅型がなかなか出ないのは不思議。
2023年2月追記
琵琶湖を除く各地から知られていたその”何か”は林ら (2023) によりエサキナガレカタビロアメンボそのものであることが判明した。また、琵琶湖のものに関しては2023年2月にビワコナガレカタビロアメンボ Pseudovelia lasiomma として記載された (Watanabe & Hayashi, 2023)。
ビワコナガレは本種やナガレカタビロアメンボによく似るものの、複眼に多数毛が生えていることで同定可能とのこと。
引用文献
・林 成多・相馬理央・渡部晃平 (2023) 本州産ナガレカタビロアメンボ属のDNAバーコード領 域. ホシザキグリーン財団研究報告特別号, 32: 1–7
・Watanabe, K., Hayashi, M. (2023) A new species of Pseudovelia Hoberlandt, 1950 (Hemiptera: Heteroptera: Veliidae) from Honshu, Japan. Zootaxa, 5239: 551–562
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