ヒゲナガカタビロアメンボ

ヒゲナガカタビロアメンボ 
Thirumalaia kaara Matsushima, 2022 


オス

メス

ついこの間記載されたばかりのニューフェイス。松島ら(2022)によってヒゲナガカタビロアメンボと和名提唱された。国産カタビロとしては大型で、体長は2.5 mm程度ある。八重山(石垣・西表)から採集されている。本ブログ中の人は西表島でメス2個体のみ採集している。

どうも採り辛い種のようで、規模の小さな林内を流れる沢の石と石の隙間などにいるようである。同じ沢にはタカラナガレカタビロアメンボやカスリ似の不明種(通称デカいカスリ)が多い。どうやら長翅型もいるらしい。

西表島で撮影した野外での本種の写真。遠目からだと同所的に見られるマダラミズカメムシと勘違いしそうになるサイズ感。ゆったりと水面を歩く姿がカッコよかった。

写真中央

2023年4月追記

西表島でつい先日オス含め3個体を採集することができた。一眼で撮影した写真に差し替え。採集した沢は小規模ではなく林内を流れる平たく石の多い浅い沢で、他のカタビロアメンボは得られず、むしろケシミズカメムシ(ハセガワ?)が多かった。沢の淀みなどではなく、流れから離れた拳大ぐらいの石をめくると得られた。(めくった石の下には水が溜まっている感じ)とにかく他のカタビロよりもより陸側のイメージ。時間的な都合で10数分しかやれなかったものの、2人で6匹得られた。もしかするとタイプロカリティの沢や以前メスを採った沢のような「岩の多い立体感のある小規模な沢」には少ないのかも??うーん、難しい。

引用文献
・松島良介・相蘇 巧・平石直樹(2022)日本のケシカタビロアメンボ亜科―最近の動向と
  採集・飼育について―.ニッチェ・ライフ,10:82-87.



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