2023年5月14日日曜日

でかい棒

 

イトアメンボ


ちょこっと遠出して水面を歩く棒を見てきました。イトアメンボ Hydrometra albolineata です。国産のイトアメンボ科最大の種で、♀は13 mm 近くにもなります。身の回りに普通なヒメイトアメンボの比ではないサイズ感と存在感で、このひょろひょろしたルックスからは考えられない重量感すらあります。本種は環境省のレッドリストで現在のところ絶滅危惧II類(VU)です。国内に何か所産地が残っているのかわかりませんが、かなり危機的との話を聞きます。先日も一か所がここ最近絶望的との話を聞きました。
今回の産地はヒメイトアメンボと同所的に見られ、数はそれなりに見つかりました。過去には全国各地から記録されている本種ですが、どうも類似するヒメイトやオキナワイトとの誤同定がそれなりにあるようです。ヒメもオキナワもオス第7腹板にはトゲがありますが、本種にはありません。サイズもデカいので慣れれば同定には困らない気はします。

現在国内からはイトアメンボ科は5種が知られますが、そのうち本種と南西諸島に産するコブイトアメンボ(こちらも大型種)は前述の通り状況が危機的です。
イトアメンボ、僕は非常に魅力的な生き物だと思いますが、ゲンゴロウやタガメといったメジャー水生昆虫に比べるとやはり知名度も低いです。こういう生き物が人知れずいなくなることを防ぐためにも、まずは普及啓発からだと思います。というわけで皆さんに失点ラうために、こういう記事でした。
コブイトアメンボ



2023年5月6日土曜日

最美麗

 

ニシキコバントビケラ


国産トビケラでも最美麗なのでは?と個人的に思っているトビケラを撮影しました。
蛾じゃないよ。トビケラだよ。トビケラというとどうも色の地味なライトトラップによく来るやつのイメージが先行しますが、八重山(石垣・西表)にはこんなに綺麗なのがいるんですね。(いや本州のトビケラにも柄のあってカッコイイのとかはいるんですけど。)
しっかしルックスも勿論和名も良いなあ。幼虫は沢の流れの緩やかな落ち葉だまりとかにいるようです。


う、うわああああああああああああああ
すさまじく綺麗だああああああああああああああああああああああああああ 静かにしろ