2024年6月23日日曜日

論文出版

ウワーーー。前回の更新から二カ月も経ってるよ!!
論文が出たので、紹介します。


A new species of the small water strider genus Microvelia (Hemiptera: Heteroptera: Veliidae) from the Ryukyus, Japan, with notes on the distribution of M. kyushuensis

Zootaxa誌から出版です。八重山諸島から知られていた「なんかデカいカスリケシ」をMicrovelia minsa (和名はミンサーケシカタビロアメンボを提唱)として記載しました。更に本種とこれまで混同されてきたM. kyushuensis(カスリケシカタビロアメンボ)の南西諸島における分布を整理しました。カスリケシの標本に基づいた南西諸島における分布は、沖縄島、西表島、与那国島になります。

というわけで本種(ミンサーケシ)の写真を。

オス


メス


本種はこれまで混同されてきたカスリケシとは、
・より大型
・細長い体形
・オス右交尾鉤が顕著に捻じれる
ことなどから見分けることができます。

生息環境は流水域で、河川のポットホールや淀みに暮らしています。そこまで珍しい種というわけでもない印象です。タカラナガレカタビロアメンボやヒラシマナガレカタビロアメンボ、ヒゲナガカタビロアメンボと得られることが多いです。

さて、本種の種小名や和名のミンサーですが、これは腹部背面の模様が本種の分布域である八重山諸島に伝わるミンサー柄ににていることにちなんだものです。調査の帰り、石垣空港の土産屋で「ミンサー柄スタンプ」を発見した際に「これだああああああああああああ!!」ってなりました。

もうちょっと時間が取れたら、しっかりした解説記事を書きたいところです…。

2024年4月27日土曜日

告知

 撮りためた数がだいぶ多くなってきたので、白バック保管庫を新たに作りました。水生昆虫に関しては科ごとにまとめています。自己満足サイトです。随時更新予定。よろしくお願いします。


2024年4月6日土曜日

新天地

 就職にあたり東北に引っ越してきました。南方ばっかり行っていたので北の虫は見たことないものばかりなので、この夏は探しまくろうと思います。早速ですが、東北の水昆といえばこいつ!!というのを採りました。

トウホクナガケシゲンゴロウ

うーーんあまりにも最高です。同属他種とはあまりにも違うルックス。体型も独特。良すぎますねこれは。落ち葉のたまった大きい池で沢山見られました。


ホソダルマガムシ?


こちらは東北の虫!というわけでもないですが、ホソダルマガムシ(小顎髭の先端が黒いので多分そう。)と思われるもの。ちゃんと交尾器見てからの方がイイと思うんですけど、顕微鏡が手元にありません。買わねば。

というわけで新天地でむしとり生活が始まりました。今後は北の虫の写真が増える…かな?と思います。



2024年3月17日日曜日

久々

 前回の更新から1か月以上経っているじゃねえか!いやなかなか忙しくてですね、ブログの更新がじっくりできる感じではありませんでした。いやというか、実は四月からついに就職を迎える都合上引っ越しも控えておりまして、まだゆっくり記事をかける感じではありません。代わりといっちゃなんですが、先日奄美沖縄に行ってきて、流水性の甲虫をちょっと頑張って来たので写真を貼っておきたいと思います。忙しくても遠征にだけは絶対に行く男


アマミセスジダルマガムシ

冬季に多く採れるという話です。複数の河川から得ています。水面から突出した岩の表面にポツポツとついていました。ナカネダルマガムシに負けないぐらいのキラキラ具合いです。

アカハラアシナガミゾドロムシ

あかい!かっこいい!(小学生)
川床をがちゃがちゃやって複数個体ゲット。

ウエノツヤドロムシ

あかい!!かっこいい!!!!!
細流や染み出しなどから複数得ました。今回一番多くの場所で得られた種かもしれません。
ノムラヒメドロムシ

うわあああああああああああああああああ!!!!
赤い!!!幅ひろい!!かっこいい!!
二か所の細流から三個体得られました。

リュウキュウアシナガミゾドロムシ

フォルムがカッコイイ!!!色も渋くてカッコイイ!思っていたよりちっせえ。がちゃがちゃやってたら一個体だけ採れました。

マルナガアシドロムシ

か わ い い。
根っこから複数個体。でも採れたのは一つの川からだけ。

サトウカラヒメドロムシ

国産ヒメドロムシ中最小(?)。1.5 mmもありません。細流の川床をがちゃがちゃやったら沢山採れました。でもいたのは一カ所の沢だけ。

リュウキュウマルガムシ

奄美のアイドル。今回は複数の沢の根っこから得られています。相変わらず泳ぎがびっくりするぐらい前に進まなくて好きです。

フタキボシケシゲンゴロウ

「こんなんみんな好きでしょ。」
というルックスの虫。最高。夜間に岸近くを泳いでいるのを掬ったり、根っこから得られたり。

以上白バック放出祭り終了。奄美のヒメドロムシは以前ナガツヤとアマミミゾは撮っているので、残りはアマミハバビロとアマミヨコミゾ。今後の宿題。

2024年2月11日日曜日

カス記事

ちょっと前、南の島での話です。
とにかく天気が悪く、風で宿が揺れる音で深夜に何かを感知したかのように目が覚めました。スマホで風予報アプリを開きます。どうも一方向からの風が長く吹き続けている模様。しかも明日もこの調子らしい。


翌朝。行くところは決まっています。そりゃ海岸で…あっ…

あ。

あっ!!


ツヤウミアメンボ


うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!


んもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


2024年1月21日日曜日

セスジアメンボ

 

セスジアメンボ無翅型


セスジアメンボです(唐突)。南西諸島ではそれなりに普通に採れるアメンボです。このルックス皆さんどう思われますか。

セスジアメンボ長翅型

これは長翅型です。どうですか皆さん。












かっこよすぎるだろ!!!なんだよそのルックスはさあ!!!なんなんだよ!!

横顔

う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!


どうも皆様こんにちは。ワタクシ、アメンボ横顔すこすこ委員会の者です。なんなのこの記事



2024年1月1日月曜日

2024

 


あけましておめでとうございます。2024年になっていました。辰年ということでゲンゴロウ(竜蝨)です。なかなか更新できる頻度も少なくなってしまいましたが、細々と更新はやっていきます。よろしくお願いいたします。