2021年6月26日土曜日

奄美気分

 ついったらんどでのフォロワー様から先日素敵なカタビロを頂きました。(ありがとうございました!)


おっおっおっ

南の島、というか奄美のカタビロ。前回奄美に行った際に惨敗したんですよね。頂いたのは全て幼虫。まだ正体は明かさずにしておきましょうか。羽化し次第また紹介いたしますね。


可愛すぎいいい


しかしこの属は初見なのですが、幼虫はナガレカタビロアメンボ属に似てますねぇ。もうほぼ答えでてるじゃねーか。
続報にこうご期待。

それと、先日この記事で紹介したエグリタマミズムシ、


幼 虫 が で ま し た

嬉しい限りなんですがほんとにしれっと出ていてびっくりです。


かわえええええええええええええええええええええええ
なんじゃこれ。可愛すぎて死ぬ。

今のところ十数匹でてきています。赤虫でうまくいっているようですが…?
こちらも今後の続報にご期待くださいませ。

2021年6月21日月曜日

トイレにいたやつ

 先日深夜、弟からの「トイレになんか虫がいる」との通報を受け現場へ急行表現が大袈裟し、住居内に侵入した容疑者を確保したんですが、その当時寝かかっていた私は眼鏡をかけておらず、その正体をなんとなくしかわかっていなかったのですが、

ナガヒラタムシ

翌朝しっかり見たらこやつでした。ナガヒラタムシ。脚が出ていないですが迫真の擬死をしています。おめめくりくり。上翅の網目状の構造がかっこよすぎる。脚を出してくれない虫大会全一みたいな虫。そんな大会はない

腹面側。ロマンしか感じない。

ホントに一度死んだふりをされるとびっくりするぐらい動きません。おめめくりくり。

アップ


え、なにこれめちゃくちゃかっこいいじゃないですかヤダーーーーー
上翅は勿論ですけどこの頭部胸部のごつごつ感とかたまりませんな。おめめくりくり。

なんとなく見た目からも原始感が出ていますが、ほんとに甲虫のなかでは最も原始的な仲間らしいですよ。にしてもなんでトイレの床を歩いていたんでしょう。いや弟がファインプレー。

2021年6月13日日曜日

微塵

 超絶小さい虫の話題。

ミジンダルマガムシ Limnebius kweichowensis

1mm程度の極小のダルマガムシ科ミジンダルマガムシ属の一種です。もう微塵って名前に入っちゃってる当たりその小ささがうかがえます。普段見ているカタビロアメンボと変わらないかまたは少し小さいぐらいのサイズ感。(マダラケシカタビロのオスと同じぐらい印象)お尻がとんがっていてキュート。
こやつを見つけたのは偶然に近くて、釣り人達が道を作って池までアプローチできるようになってるところの池との境に下の写真のような、枯れ草が積み重なったようなごく浅いところがあって語彙力が死んでるここにいたマダラケシカタビロアメンボを眺めていたら発見しました。水面にお腹を向けて移動しているので、お腹にはられた空気の膜が光るんです。それで気が付きました。それ以降はこいうところを指とかでかき乱すとめちゃくちゃ浮いてくるのがわかるように。一匹見つかるとめちゃくちゃ見つかるタイプです。

こういうとこ

この池自体はちょくちょく行ってたんですが、ついこの前ミジンを初めて見つけました。水昆戦闘力が徐々に上がっていることを実感しています。はたから見ると池の縁のクソ浅い場所の泥水みたいなのをかきまぜて笑顔になっているヤバイ人物になるので、人と出会って何か聞かれたら明るくはきはき会話することをこころがけましょう。というか心がけます。


2021年6月6日日曜日

長翅が出る奴、出ない奴

本日はカタビロの雑談的な記事をば。カタビロアメンボには翅が長いタイプ、いわゆる長翅型が国内のほとんどの種で知られています。カタビロを飼育すると繁殖をガンガンしてくれるので長翅型がパラパラ出るんですよね。長翅型は主に幼虫期の密度が出現の要因として知られているようですが、少なくとも飼育下だとこの長翅型が出やすい種と出にくい種がいます。

例えば出やすい種としては身近なケシカタビロアメンボやホルバートケシカタビロアメンボ。僕はプラカップで飼育なんですが、親4匹スタートとかでその次の世代にはしっかり長翅型がでます。んで最近びっくりしたんですが、どうもヒラシマナガレカタビロアメンボの長翅型の出やすさがトップという疑惑が出てきました。親は西表島産の3個体スタートで、なかなか幼虫がでなかったんですが、この前やっと第一号が羽化したんです。

ヒラシマナガレカタビロアメンボ
Pseudovelia hirashimai
羽化第一号

はい、かっこいい。ご覧の通り第一号は無翅型。この容器には5匹の幼虫が同居していたのでさすがにこの密度じゃ長翅は出ないかなとか思っていたら、なんと残りの四匹全部長翅志望。(翅芽がくっきり)

羽化した長翅型成虫。

羽化した長翅型はまだ1個体ですがの残り3個体も数日のうちに羽化を迎えそうです。長翅型が出てくれるのは嬉しいんですが、こうなってくると無翅型が見たくなってきます。実際野外でも長翅型は割と多かったので出やすい種類なのは間違いなさそうですが、これだけの少数でも出て来るとは。無翅型でないのどうして。
八重山諸島のナガレ属にはもう一種タカラナガレがいますが、こっちは野外でも長翅型を見たことが無く、ヒラシマと比べて長翅型が出辛い種である可能性がありますネ。増やそうと飼っているのですが、なかなか幼虫が出ません。うーーん…

一方長翅型が見たいのに全然出てくれないのがこちら。

カスリケシカタビロアメンボ Microvelia kyushuenis

んんんかわいいいねえええええ
もうかれこれ去年からめちゃくちゃ増やしてるんですが出ません。どうももともと長翅が出にくい種であるようなんですが、同属のケシカタやホルバートはガンガン出るのになんで出ないんですかね。でも出たら出たで嬉しいけど見た目は絶対ケシカタ長翅とかと酷似してて「うん。そうだね。」ってなりそう。
果たしてこの出やすい奴と出にくい奴の差はなんなのでしょう。気になって夜しか眠れません。

ちなみに他にも出にくい種として、イリオモテやチャイロケシなどが該当するようでございます。現在ワタクシはウエノケシの長翅を出せないかチャレンジ中。カタビロ飼育勢の皆様、なんかすげえヤツの長翅がでたぞとかあったらご一報くださいまし。