2020年9月4日金曜日

カタビロアメンボを飼ってみようの会

 ここ最近、頻繁に当ブログに名前が登場するようになってきたカタビロアメンボ。飼うのも簡単でカワイイしカッコイイので、素人なりになんとなくどう飼えばいいのかとか軽く話をしようかなと。ただし素人による話なので信用はしないほうがいいのかもしれません。

1.カタビロアメンボを採集

大抵どこの水場にもカタビロアメンボ科の誰かしらがいます。特に採集しやすいのはケシカタビロアメンボかホルバートケシカタビロアメンボあたりだと思われます。


ケシカタビロアメンボ Microvelia douglasi

ホルバートケシカタビロアメンボ Microvelia horvathi

う~~んおしゃれ~~

どちらも最普通種クラスで見つけるのは容易です。田んぼから水溜まりまで止水域には大抵どっちかはいるってレベルで見かけます。(田んぼで採集する場合は勿論ですが農家の方に許可とりましょうね。)

2.飼育容器

なんでもかまいません。百均で売っているようなプラカップでも十分です。なにせサイズが小さい生き物なので、あまり大きい飼育容器にする必要がないと思います。ただしフタは必要です。長翅型を拾ってきたり羽化させてきた場合は勿論その個体が飛ぶ可能性があるのでフタは必須です。あと普通に壁面登るタイプの種類もいますので、飼っているのが無翅型だけでもフタは絶対にしましょう。(というかそもそも基本野外でも水面に近い陸上をうろちょろしている種を確認しています)飼っている以上逃がさないようにするのは当たり前の責務です。


ホルバートの長翅型(右から一番目、三番目、四番目)

飼育容器
(蓋を外して撮影しています)

ホントにこんなので問題なく飼育できています。水草はお好みで。
場所を取らずに手軽に飼育ができるのは良いところ。

3.エサ

野外では落下昆虫等を襲っています。なので飼育下でも蚊やハエだの(小さめで水面に浮くものならなんでもいい。)をあげれば問題ありません。「部屋に蚊が入った」ので捕まえてカタビロにあげるでもよし、「なんか別の飼育してる陸上生物のケースにダニが湧いている」からそのダニをあげてもヨシです。成虫だけであれば毎日あげる必要性も感じていません。数日に一回とかで問題ないと思います。(幼虫が孵化ラッシュで次から次に産まれてるみたいなタイミングはまいにちやったほうが良い気はしますが。)
あ、ただ、これも当たり前っちゃ当たり前なんですが殺虫剤で落とした蚊などは与えないほうが良いに決まっています。蚊など飛翔するタイプのものは網とかで捕まえて、冷蔵庫で冷やすのが個人的にオススメです。字面だけだとヤバい奴
冷凍赤虫も吸ってはくれますがイマイチな気がしています。

4.繁殖

気 付 い た ら 増 え て ま す。
ワンペア入れているでけで、大抵壁容器の面に卵を産み付けて、知らない間に幼虫が出現します。ただ、これはあくまで僕の飼育経験がある身近な種だけなのでもしかするとちょっと難しいのはいるのかもしれません。少なくとも身近なケシカタビロアメンボやホルバートケシカタビロアメンボはなにもしなくても産卵します。幼虫のエサについては成虫と一緒でかまいません。成虫と一緒に吸ってたりします。これは要確認なのですが、なーんか成虫が幼虫を襲っているのではないかという事例があるので、心配なひとは幼虫を別容器に移してもいいのかもしれません。個人に任せます。全体的に投げやり

ホルバートの幼虫達

と、まあだいたいこんな感じでしょうか。とにかく簡単です。サイズもとても小さいですが、いちいちの動作が可愛らしいし、見てて飽きませんよ。この仲間は分かっていないことも多いようですので、飼育下でもなにか発見ができるかもしれません。是非皆様チャレンジしてみてくださいませ。

1 件のコメント:

  1. 自分もホルバートケシカタビロアメンボとケシカタビロアメンボ飼育してます。餌を食べている所の観察楽しいですね!

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