2021年10月29日金曜日

わからねえ

 先日、大河川の岸をトコトコしていたミズギワカメムシの幼虫を数匹採ってきました。

ようちう

案の定数日後。

とりあえず、 Saldula sp. で。

羽化しました。カタビロと同じ感じで気付いたら羽化。かっこいいなあああ
にしても種名がわかりません。自分から和名名乗り出てほしい
カタビロアメンボだと羽化しちゃえばほぼすべての種で見た目で名前が分かるわけですが、ミズギワの場合はそうはいかないですよねえ。
標本にしてなんとかわかるかどうか…勉強がんばろ…

2021年10月23日土曜日

アマミ流水2種


送って頂いてしまいました。アマミオヨギカタビロアメンボです。(ありがとうございます!)ふぉおおおおおおおおお
以前自己採集してはいるのですが輸送がうまくいかず飼育リベンジです。にしてもマットな黒と白のシックなカラーリングと、独特な(特にメス)ひし形っぽい体型!!メスの方が大型で、オスはよくメスの上に乗ってます。にしてもすんばらしいですね。最高です。河川に生息し、野外では場所によって大集団をつくるそうなんですが、自分が採ったところはそこまで大きい集団ではありませんでした。いつか圧巻の集団を見たいところです。


こちらも一緒に送って頂いてしまいました。幼虫まで入ってました。そういえば名前はチラホラだしていてもこうやってしっかり白バックをのっけるのは初めてかもしれませんね。奄美と徳之島の河川に生息する極小(2 mm以下)のチビミズムシ。成虫の白×黒が大変お洒落。なんだか野外だと目立ちそうなものですが、砂利の上にいると意外と目立ちません。果たしてこちらは飼えるんでしょうか。以前エグリタマと一緒に持って帰ってきた個体が1か月ぐらい生きたので行ける気がしています。増やせたらさぞかし人生が華やかになると思います。頑張るぞ。

2021年10月17日日曜日

福島弾丸ツアー

 昨日、弾丸もいいところで福島に行ってまいりました。本記事は午前の水族館、午後の水昆探しの豪華二本立てでお送りします。


目的の水族館はアクアマリンいなわしろカワセミ水族館!!

この水族館、どうやら実質ゲンゴロウ水族館と聞いておりまして前々から行きたかったのですが今回ようやく訪れることができました。実際ゲンゴロウ水族館というか水生昆虫水族館でしたので、その水昆要素をレポートいたします。

初手からとんでもない種の画像
フチトリさん。

えええええええええええええええええええええええええフチトリゲンゴロウいるんですけどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ナミゲンゴロウに迫るサイズ感!!そしてナミゲン以上の重厚感!!生きているのは初めて見ました…もうこの時点で感動です。フチトリはマルコガタノゲンゴロウやシャープゲンゴロウモドキなどと同じ国内希少野生動植物種で採集は勿論飼育や譲渡なども許可なくできません。しかもこのフチトリは最近は国内では風前の灯といったところになっています。(どこかで生き残っていてほしい)つまりこの生きたフチトリが見られるというのは大変貴重なことなわけです。大興奮でした。

あまりにも素敵な水槽

そしてみてくださいこの水槽。タガメとオオミズスマシが入っているんですが、もう語彙力がなくなる良さです。なにがどう良いって説明できないけど良いです。良いんです。

マルコガタノゲンゴロウちゃん

まるこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
フチトリと同じくこちらも国内希少野生動植物種。動いているのが見られるのは貴重です。なにしろ可愛さが大変なことになっているので、もう大変です。語彙の死
同行者たちも心を奪われてしまったのかめっちゃ動画撮ってました。かわいいんだもんしょうがない。

!?!?!?!?!?!?!?!?

そしてヤバすぎるゾーンへ。こんな水族館他にあります?なにこれどうなっちゃってんの?この小さい水槽には数多の水昆たちが入っています。是非とも皆様自分の目で確かめていただきたいです。トウホクナガケシとかニセモンキが見られる水族館なんてここだけですよ(確信)ちなみにケシカタビロアメンボなどもいますので、水生昆虫ファン変態ならどなたでも楽しめること間違いなし。

ら、ラウスミズムシ!!

脇にはこんな展示も!ラウスミズムシ!!水生半翅ファン歓喜。


先日記載されたヒラサワツブゲンゴロウのパラタイプ標本!!そして生体!!(この隣には記載論文もぶらさがっていた)

交尾中

そしてこの館にもオウサマゲンゴロウモドキが!!ここは本種の飼育されている国内の3館のうちの一つです。昨年石川のふれあい昆虫館にも訪れましたので、残りは山梨のオオムラサキセンターということになります。そっちにも見に行きたい!!今回は運よく交尾しているのを見ることもできました。めちゃでかい。んでカッコよさがもう最高です。メスには交尾栓がついているのもいました。

ここでなんとあの水昆ハンドブックの著者のお三方と合流!!そう、今回はその道のプロと採集をご一緒させていただきました!!事前にツイッターでカワセミ水族館の学芸員でもいらっしゃるHRSWさんからお声がけをしていただいて…!!もう僕からすれば神々みたいな方々ですよ!!まさかこんな日がくるとは思いませんでした。

今回僕が第一目標としていたのはとあるカタビロアメンボ、お三方と少しお話をしたあと、採集へ。この時、「16:30までに帰ってきて再入館してお土産とかみよう!とりあえず採集行くぞ!!」ということになりさっそく現地へGO!


ついたのはこういうところ。石がゴロゴロしています。目標のカタビロはこういう石の下をめくるといるらしく…

エサキナガレカタビロアメンボ
Pseudovelia esakii

いたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいっぱいいるうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう


すげええ!!すげえ!!石ひっくり返すとおびただしい数が!!こんなにいるのか!!本種は東北の大きな沼や湖の石のしたなどから得られる種で、自分が本属(ナガレカタビロアメンボ属)で未採集のものは本種のみだったのです!!国産既知種は五種しかいないですが、無事コンプということになりました。やったーーーーー!!!!!!
というわけでこの浜では無事目標種を撃破!!

次は第二目標がいる場所を案内していただくことに。
ここではとあるケシミズカメムシを探して、沼の縁の湿った土の上を凝視します。
なかなか見つからないですが…しばらくした後…

ケブカコバネケシミズカメムシ
Hebrus pilosellus

あーーーーーーーーーーーーーいたーーーーーーーーーーーーー!!
ケブカコバネ!!こちらもなかなかとれない奴!!写真は家に帰ってからそれっぽいのを撮りました。たしかによくいる無印ケシミズより翅が若干短い!!なかなかお洒落な落ち着いた雰囲気のある虫です。この沼、ケブカコバネ以外もアツく、モンシロミズギワカメムシ、キベリクロヒメゲンゴロウやマルチビゲンゴロウ、ルイスツブゲンゴロウ(一個体だけ。僕がとったわけじゃないんですけど。んんんん悔しいいいい。)などなどが採集されました。

モンシロミズギワカメムシ
Chartoscirta elegantula

はい、これは絶対カッコイイタイプの虫~~~~

キベリクロヒメゲンゴロウ
Ilybius apicalis

北海道以来二年ぶりのクロヒメゲンゴロウ属!!かっっっこよ!!

ルイスツブゲンゴロウ
Laccophilus lewisius

僕の網にはどれだけやっても入らなかったカワイイ方。なんでだよおおおおお

にしても凄いのはものすごい勢いで水昆を採集するレジェンドのお三方。もう知識も経験もちがうので、網に入る虫の数が多い!!僕のヘタクソさ加減も露出していきます

一時間以上がっつりやって、記念写真を撮ってレジェンドのお三方とはお別れ。目標としていた半翅二種もクリアし、その他にもいろいろ見ることができました。もしかすると、というか今回最大の収穫はプロの採集を目の前で見られたことと、いろいろお話できたことかもしれません。改めてこの場をお借りして御礼を申し上げます。お忙しいなか本当にありがとうございました!!

ここで時計を確認したらなんと既に四時を回っていることが発覚。ここから水族館までは30分ちょっと…最終入館時刻までに再入館できない!!!しまった。採集に夢中になりすぎました。お土産買えてない!!!!と、いうわけで、まだまだ採集したりないし、また時期を変えて伺います!!!カワセミ水族館も勿論水昆だけでなくカワガラスやサンショウウオ、淡水魚などもがっつりいます。決して大きい水族館ではないですが、中身がとんでもなく濃い水族館であることは、これだけさらっと回っただけなのにひしひしと伝わってきます。もう是非行ってください。特に水昆好きな方。
以上こんなに有意義な週末ある?ってレベルの週末でした。

今回お世話になりました皆様の執筆されている書籍はこちら(ダイレクトすぎる宣伝)
↑ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック(文一総合出版)
↑タガメ・ミズムシ・アメンボハンドブック(文一総合出版)

2021年10月10日日曜日

布教用教材

採集ネタが少なくて申し訳ないです。離島に行けたら発狂記事でもかけるんですが。まあでも来週は多少ボリュームあるものを書けるかもしれないのでゆるしてください。

先日狂気を感じるこんな画像をつくりました。カタビロアメンボ布教教材としてお使いください。ホントは和名を入れたかったのですが入れるとごっちゃごちゃになる未来が見えたので入れませんでした。


二段ずつで雄雌セットになっています(上がオス)
つまり種数的には11種です。

1・2段目真ん中からカスリ、イリオモテ
3・4段目左から、ウエノ、ウスイロ、無印ケシカタ
5・6段目左からチャイロ、ホルバート、マダラ
7・8段目左からタカラナガレ、ヒラシマナガレ、ケシウミ

となっています。まだまだ撮影できていない種も多いので完全版でもなんでもないですが、参考程度にどうぞ。


 

2021年10月3日日曜日

それっぽい写真

 撮った写真を並べるだけの手抜き記事です。冒頭で宣言するなや

またも先日twitter経由でウエノケシカタビロアメンボを頂いてしまったので(ありがとうございます!)、現地っぽい写真を撮ろうということでこんなセットを組みました。

成人男性が泥遊びをしました

そして撮ったのはこちら。

チャイロケシカタビロアメンボ
Microvelia japonica

っぽい!!ぽい!!

イリオモテケシカタビロアメンボ
Microvellia iriomotensis

イリオモテ メス

あーー!!イリオモテを初めて採ったあの側溝の落ち葉だまりを思い出しますよ!!

ウエノケシカタビロアメンボ
Microvelia uenoi

ウエノ オス

はあああああああああああウエノやっぱカッコいいっす!!
すごい!これも現地のあの林道沿いの染み出しが浮かんできますよ!!
んーいっつも白バックばかり撮ってましたが、こういうのもいいですな。こんどはもうちょっと岩っぽい感じとかも出して撮ってみたいところです。