2022年10月9日日曜日

遠出2日目 満足感

 先週に引き続きOKNW本島遠征の続き。前日は到着が遅かったので2日目とはいえ実質1日目です。

※なお、いつも通りですが、虫に関しては興奮して現地での写真を撮り損ねているものがほとんどなので、白バックで紹介します。ごめんなさい。

この日は昼前ぐらいにさらに同行者2名が到着するとのことなので、昼までは2名で動きます。本日参加の2名は生き物目的で南の島に来るのは初とのこと。主催者がコレなので来るべき遠征間違えてますよ。

とりあえず午前中干潮らしいので、合流までの間は海に行くことに。目標は三大サンゴ半翅で落とせていないサンゴミズギワカメムシとサンゴカメムシ。特に今回はサンゴミズギワの記録があるところを教えてもらったのである。

現場に到着。磯遊びやシュノーケルのスポットとしても有名(?)らしく、朝から結構な人がいて、親子で磯遊びを楽しんでいたりしていました。その中岩礁をひたすら見つめたり飛び回る虫を追いかける不審者が参戦。到着して5分。岩礁を見続けていると、赤い眼をした極小のムシを発見。これは!!!!!スウウウウウウウウーーーーッ(吸虫管を押し当てて逃がすまいと鬼の形相で吸う音)


サンゴカメムシ

き、きちゃあああああああああああああ!!サンゴカメムシ!!!ちいせえ!!1.5 mmないぐらい!!ルックスがすごい。ぱっと見甲虫にも見えるけどよく見るとカメムシ!!なんじゃこいつ!!翅の膜質部がない!!!ぴょんぴょん跳ねる!!

開始早々良いものをゲット。次はミズギワのほう…と岩礁を飛び回る虫を見続けるものの、全てハエ…うーーーん。

オキナワシロヘリハンミョウ

同行者が「ハンミョウとれた」というので見せてもらったらオキナワロヘリハンミョウ。縁取りの白がカッコイイですね。まさに海岸の岩礁を住処にするようです。

しかし探せど探せどサンゴミズギワは見つからず…。サンゴカメムシは更に一匹確保。
岩礁を舐めまわすように見ていたら、2 mmぐらいの甲虫が。

ババチビドロムシ

おっ!!ババチビドロムシ!海岸の岩礁にいるチビドロムシです。かわいい。こやつもよくジャンプします。みんなよく跳ねる。

その後もミズギワを探しますが、見つからず…タイムアップ。三大サンゴ半翅コンプへの道は続きます。まあでもサンゴカメムシを見つける目は獲得したので大収穫でしょう。

昼前になったので到着した2名を回収。メンバーが揃いました。午後はとりあえずサンプル虫を採らせてくれえと、以前採れたポイントに向かって北上することに。途中昼飯も兼ねてやんばるの道の駅「ゆいゆい国頭」へ。


や ん ば る 邪 神 像

ゆいゆい国頭といえばヤンバルクイナの邪神像。(※失礼ながら勝手にそう呼んでいるだけです。)このなんともいえないユルさが最高に好きです。

オオウナギのゆいちゃん

道の駅内ではオオウナギのゆいちゃんが飼育されています。オオウナギ、デカい個体は恐怖を覚えるサイズですよね。以前来た時にオオウナギ好きな友人がこの水槽で興奮していたのを思い出しました。さて昼飯を食っていざ採集へ。(くんじゃん豚丼おいしかったです。)

とりあえずサンプル虫を採ることに成功したのでほっと一息。
みんながちょうちょとか採ってるので道端にいたアオカナヘビ君と遊びました。

アオカナヘビ。あんまり青くない。

ここでスコールに降られたのでポイント替え。下山してちょっと川へいこうという話に。
以前も行ったことのある川ですが、時期は違うし楽しいやろ。川に降り途中、砂地をぶんぶん飛び回る甲虫が。お、オキナワハンミョウ!
オキナワハンミョウ

すんごい綺麗。知ってたけどすんごい綺麗。本州とのハンミョウとは別種らしいですが、詳しくないのでどこがどう違うとかよくわかっていません。

川へ降りて川虫をみたりアマミアメンボやシリケンイモリと戯れたり。徐々に暗くなってくるのでそろそろ出るか…?と思った矢先、ふと思い立って「なんか甲虫浮いてこねえかな~」と河川岸の砂をぐりぐりすると、オキナワシジミガムシが。あ、これはオキナワミジンやリュウキュウツタヒラタもいるかもしれねえと確信し、「5分でいいからやらせて!」とやりだしたら1名が「あ…これ…。」というので見てみたら…。

オキナワミジンダルマガムシ

うっひょおおおおおおおおおおおおお!!でたああああ!!
1 ミリないぐらい!!アマミミジンダルマガムシの亜種です。いっぱいいるし!!最高か??????おい最高か???

そしてもう一種!!

リュウキュウツヤヒラタガムシ

りゅ、リュウキュウツヤヒラタァ!!
何気に初採集で嬉しいです。色が明るくて綺麗!!

正体不明のチビミズムシ。

そして図鑑でも触れられているアマミコチビミズムシ似の未記載種らしい誰か!!白黒でお洒落。

と、なんだかんだ大盛り上がり。
5分とかいいましたが、30分やってました。同行者の皆さんは突然岸際をかき混ぜだして1ミリとかのムシを手に乗っけて喜んでいる成人男性を見てどんな感情を抱いていたのでしょうか。引かれてそう。全編通してこういう採集の遠征についてきてしまったんやで。

暗くなってきたので夜の部。この日の夜は休耕田を見たりすることになり、とりあえず以前いったポイントへ。
チビヒラタガムシ。頭が黒いのがかわいい。
本州で採ったことない。

タマケシゲンゴロウ。きれい。かわいい。

アカヒラタガムシ。かっこいい。しぶい。でかい。

タイワンセスジゲンゴロウ。
リュウキュウセスジと双璧をなす南の島代表セスジゲン

この他にも甲虫はゴマフガムシ属の誰か(未同定)やルイスヒラタガムシ、ウスイロシマゲンゴロウやツヤコツブゲンゴロウ、サビモンマルチビゲンゴロウなど色々見つかりました。決して珍しいのが採れているわけではないですが、いかにも南に来たことを感じられる面子で大変満足です。とまあ結構色々見られたので、このままのノリで某クソデカミズスマシを見に行くことに。


沢に到着。ちょっとした淀みを見てみると…。

オキナワオオミズスマシ

ででででで出た~!!クソデカミズスマシだ~~~!!20 ミリ近くあります。
与那国にいるタイワンオオミズスマシの亜種で、こちらのほうが若干体高が低く、シュっとした印象です。カッコよさの塊ぃ!!これが群れて泳いでいるのは全人類一回は見た方がいい光景です。理解が追い付きません。

そんなこんなで2日目(実質初日)が終了。満足感がもう尋常ではないですが、まだしばらく続くんじゃ!!3日目に続く。

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