2022年11月26日土曜日

あんぴん

 

アンピンチビゲンゴロウ

アンピンチビゲンゴロウ。連呼したくなる名前です。アンピンお珍品!!とか採って叫びたいと思っておりました。は?
現にこのアンピンは国外では中国、台湾、南アジアなどに分布し、日本国内からは西日本を中心に散発的にちらほら採れる程度でまあ珍品としても良いのではないかという種でした。チビゲンゴロウよりも一回り大きく、白黒のハッキリとした模様が大変素敵な種です。そんなアンピン、今年秋前あたりからTwitter上でF岡県から採集したという報告が相次ぎました。どうやら爆発的にその数を増やしたらしく、あちこちで見られるようになっているとのこと。ちょうど10月に福岡に行く機会があったので、採れないかな~~と思っていたら、あっさり採れてしまいた。全然お珍品じゃない密度でいました。しかも寄った池全部で採れる始末。
あ~~~~良いんじゃあ~~


果たして今年の爆発的な増加の原因が何なのか、詳しいことは不明です。昨年の冬が暖冬で越冬できていた説も考えられますが果たして…とにかく来年の本種の動向に注目です。

2022年11月20日日曜日

うわあああああああああ

 


う、うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!シオアメンボだあああああああああああああああああああああああああああ、ううううわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!かっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!


し、シロウミアメンボだあああああああああああああああああああああああうわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!でかああああああああああああああああああい!!


うわあああああああああああああ今年だけで九州産と沖縄産がどっちもそろったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


どうも皆さん、こんにちは。ワタクシ、国産ウミアメンボ亜科コンプリートおじさんです。急にトーンを抑えるな

2022年11月12日土曜日

遠出5日目 最終日の強攻

 実質最終日。(翌日は動ける時間がない。)

皆さま、「やんばる」と聞いて思い出す生き物はなんでしょうか??大体の方がヤンバルクイナを思い出すのではないでしょうか。ヤンバルトサカヤスデとか思い出したそこのあなたは変態だと思います。

僕は実はにわか鳥屋でもあったりします。ヤンバルクイナは実は過去に「目の前まで声が来たのに現れない」という悔しい思いをしたことがあり、因縁の鳥です。(因縁をつけられたヤンバルクイナがかわいそう)そんなヤンバルクイナが見やすいのは朝イチ。クソ眠たいですが、五時前に宿を飛び出し六時前に強気の攻めムーブ…ポイント周辺に到着…って、え…?


ヤンバルクイナ

あ る い て い る 。

なんか道沿いをフツーに歩いている…いや、勿論大声なんて出せませんが、内心どういう感情でいればいいのかわからず、我を失っていました。

しかもこれ一羽だけでなく、まとめて3羽とことこ歩いているんすわ。えぇ…



歩いているんだよなぁ…とことこしているんだよなあ…
なんかもうこの遠征燃え尽きた感があります。余韻に浸りつつ一旦宿に戻り、同行者二名がこの日の夕方に早めに撤収するので、それまでちょうちょでも採っていました…が、なぜかこの日の写真がない。びっくりするぐらいない。ヤンバルクイナに精神を壊されている可能性が高いです。は?
というわけで、夜に飛びますもうブログやめろ。夜は両爬が出るので絶対写真撮るんですよね。二名を送り出し、僕含め残り二名でもう一度トカゲモドキを探しに行くことに。

リュウキュウカジカガエル


ナミエガエル

おおお。ナミエガエルはここにも。お気に入りのくぼみだったりするんすかね。


折角なのでアップで。瞳が四角いのがよくわかりますね。お休み中のところ邪魔してすいませんでした。

アオミオカタニシ。交接中。


目当てのクロイワトカゲモドキも登場。おちびさん。そーきゅーと。

模様がイカすぜ。

そんなこんなで満足したので宿に帰還。いや~~~~水昆に関していえば過去最強レベルの遠征でした。やめられねえな。やめらんねえわ。南西諸島。一生の呪いかもしれません。良い呪い。


2022年11月5日土曜日

遠出4日目 ~勝利~

 さて4日目。水昆でいうと本島で目玉のものもうあとは某ガムシぐらいになりました。とういうことで某ガムシ探し。前回来た時はロクに過去の記録を調べもせず惨敗したので、今回はちょっと古いけどネットで見られる記録を漁ったり、過去に採ったことある人に色々教えてもらって突撃。
一つ目の沢は集落から細道を抜けて抜けて最奥部にある沢。オオシマゼミの大合唱のなか、水流に晒された根をガサガサ。んーーー、リュウキュウムナビロツヤドロムシはちらほら入るものの、例のガムシは採れず…ちょっと歩くと淀みに多数のオキナワオオミズスマシ。足元の砂をかき混ぜればオキナワミジンダルマガムシ。さてはオキナワミジン、割といるな??
とりあえずこの沢はくるくる回るオキナワオオミズスマシを眺めて終了。やはり某ガムシは強敵の予感。
次の沢は本命。ゆるやかな斜面を下りてみんなで水にさらされている根をガサガサ。僕の網には相変わらず多数のリュウキュウムナビロツヤドロムシ。いやあカッコイイ虫なんですけどね。でもいまは君じゃない。そんなこと言ってたら同行者が網を持ってこっちに来ました。嫌な予感。「これって…」と差し出される網の中には歩き回る独特な形の甲虫。

ボク「あ、これです。これ。」

なぜかこの時、変な声をあげるでもなく超冷静に会話したのを覚えています。しかし内心冷静ではいられません。いることが分かってしまった以上、自分の網に入れるまで帰ることはできません。こうなった以上はもう発動です。モード、チンパン!!(チンパンに謝れ)
このモードに突入すればただ一心不乱に根をがっさがさしまくる化け物が誕生。そして10分後…き、きたあああああああああああああああああああああ!!あい!!あい!!あーーーい!!!!しかも2匹!!天才か??天才かもしれない。
オキナワマルチビガムシ


オキナワマルチビガムシ!!!!君を求めていた!!!

というわけで求めていたガムシはこやつでした。国内からは2種が知られるマルチビガムシ属の一角。沖縄本島の固有種です。原記載以降産地が非常に限られる稀な種とされていましたが、近年になって多産地が発見されるようになりました。今回の河川でも同行者が見つけた当たりの根ではまとまって10匹以上があっさり得られたりしています。祭りでした。しかし久々に虫採りで自分でここじゃね?というポイントを探し当ててほんとに当てた気がします。僕は虫採りがびっくりするぐらい下手なので、こういうことがあると調子乗ります。

オキナワマルチビの余韻に浸かっていたらなんだかんだしたら夕方になっていたので、そのままヒメフチトリゲンゴロウでも見に行くことに。着くころには暗くなっているでしょう。

ポイントに到着し、適当に水面を眺めていると浮いてくる大型のゲンゴロウ。


ヒメフチトリゲンゴロウ

か、かっこええ…。コガタノほどではないですが、眼が大きいのがいいですよね。デカいゲンゴロウを網に入れたときのあの感覚は最高です。本種は自治体によっては条例で採集できないことがあります。事前に条例をよく確認するようにしましょう。

一時間半ぐらいやって5、6匹見つけて満足。昨晩見られなかったトカゲモドキを探しにいこうとのことに。


クロイワトカゲモドキ

いる。いるじゃん。あっさり見つかりました。あかんかっこよすぎる。



いやいやいやいや、かっこよすぎるでしょ。なんじゃこれ。沖縄本島の爬虫類の目玉といえばこやつみたいなところありますからね。見れてよかった。

ピンぼけのヘリグロヒメトカゲ

ここにきて爬虫密度高し。

ひょっこりガラスヒバァ

ほんとカッコイイ蛇ですよね。ヒバァ君。黒に黄色とかいうどうやっても好きになっちゃう配色。良すぎる。

リュウキュウアオヘビ

アオヘビ君も登場。こちらも色が良すぎる。

つーことで最後はヘビで満足して終了。
なんだか水昆は大満足で勝利。今回すごい。もうおなかいっぱいです。なおこの遠征、まだもうひと山ございます。こうご期待…