2020年9月28日月曜日

まさかの

 数か月前、ウミアメンボチャレンジの際にしれっと採集してきて、この記事で紹介したチャイロチビゲンゴロウの容器を久々水替え時に見てみたらですね…

チャイロチビゲンゴロウ幼虫

!?!?!?!?
ええええええええ。まじすか。顔の脱力感すごいですね。しかも終齢っぽいサイズ。見逃していたらしいです。杜撰な管理
あの容器には成虫が二匹はいっていたんですがペアだったようです。成虫用にエサの冷凍赤虫を投下はしていましたがそれをしれっと吸っていたりしていたんでしょうか。幼虫が一匹しか見当たらなかったので共食いもあったかと思われますが、まあ赤虫を食べれば成虫用のをしれっと吸っていたということですね。

見た感じ結構しっかり歩き回って餌探す感じに見えたのでひとまず赤虫放り込んでみました。

自分からいったーーー!!

へえええええ!チャイロチビの幼虫ってこういうスタイルなんですねえ知りませんでした!
動き回って餌を探すと言いましたが、マルガタゲンゴロウ幼虫のように泳ぐのではなく容器の底や壁を歩いて探しています。またちょっとマルガタとは違う感じですね。
過去のオオミズスマシも自分から冷凍赤虫に飛びつくタイプだったのですが栄養価が低かったようで、脱皮ができずに死んでしまいました。この幼虫もなんとなく似たような捕食タイプですがそういう事例があったので栄養価の面で少し心配です。

果たして羽化まで持っていけるのか?続報をお待ちください。

2020年9月22日火曜日

もう秋だね

 朝がもう半袖じゃ寒いレベルです。モズが高鳴きしています。がっつり秋ですね感がでてきています。冬鳥たちの本格的な到来が待ち遠しいですが同時に多くの虫達との別れが寂しいのも事実。感傷的
そんななか採集してきました。ちょっととあるアメンボが見たかったのです。
いきなりですがそのアメンボに登場いただきます。

ババアメンボ Gerris babai

おほおおおおぉ~たまんねぇ~~ババアメンボォ~~~
はい、以前にも一度登場してもらいましたがババアメンボさんです。サイズ感と長翅型のこの翅色がブルーになる感じがたまらんのですね。

別アングルから

いまのところ個人的な淡水アメンボランキングではこのババアメンボとエサキアメンボが熾烈な首位争いを繰り広げております。なんの情報なのか。

このババアメンボが見られた池からはもう当ブログではおなじみの泳ぐ正露丸タマガムシキベリヒラタガムシヒメガムシコツブゲンゴロウ、それから池の縁のごく浅い場所よりセスジゲンゴロウ属の一種が採集できました。

セスジゲンゴロウ属の一種

この属の仲間は多くの種で見た目が酷似しており種同定にはオス交尾器の確認が必須とされています。
が、今回は一個体しか得られなかった上にメスでしたので実質詰みました。
というわけでセスジゲンゴロウ属の一種ということになります。悲しい…
無印セスジゲンゴロウが過去にこのあたりは記録されているようですし、無印なのかもしれませんけどね。
まあめっちゃカッコイイのは事実ですね

マダラケシカタビロアメンボ Microvelia reticulata

クソ写真失礼!!非常に多くのマダラケシカタビロアメンボが見られました。おなかいっぱい。

今回採集した池たちはどれもヒシが繁茂しまくっていました。(以下写真)


こういう環境にはヒシの周辺にも面白いのが多々います。

ジュンサイハムシ Galerucella nipponensis
ハムシわからないのでこれでジュンサイハムシじゃなかったら泣く

ジュンサイハムシは非常に多かったです。時々飛んだ個体が水面近くに落ちてアメンボたちに襲われてました。

ハネナシアメンボ Gerris nepalensis (長翅型)

こういう浮葉植物が多い場所のアメンボといえばハネナシアメンボですね。長翅でもわかる筋骨隆々としてる感。なんかゴリゴリで強そう=ハネナシです。(個人の意見)
写真のはあえて長翅型です。かっこいいねえ。

そして浮葉植物上の半翅をもう一種紹介

ムモンミズカメムシ Mesovelia miyamotoi
写真中央で交尾中

このようなヒシまみれの環境では多く見ることができました。白バックも撮っているのでどうぞ。

ムモンのオス


ムモンのメス

黄緑が綺麗ですね~~
ミズカメムシの仲間は見分けが基本的にはパッとできません。雌雄ともに腹端を見ないとです。

ムモン見分けポイント
お粗末もいいところですが

なお、ヘリグロミズカメムシもオスはこの黒い毛束が一対あるのでどちらか一方だけではなく両方見るべきでしょう。ムモンが浮葉植物大好きなのに対してヘリグロは抽水植物の豊富なところで採れているので環境も若干違う事には違うんですが、同居している池とかありそうですしやはりしっかり見た方が確実でしょう。
というわけでムモンミズカメムシでした。

最後に水昆掬っていたら出てきたカイツブリさんでも。

カイツブリ Tachybaptus ruficollis

良い顔してますね。まだ夏の装いでしょうか。水面が鳥でにぎわう日も近そうです。
それでは。

2020年9月16日水曜日

布教用

 Twitterのほうでも数日前に出したんですが、ケシカタ普通種三銃士の簡単解説をつくりました。ご自由にどうぞ。雄雌成虫しかそろっていません。長翅型は…いずれ。いずれ作ります。とにかく長翅型むずかしいんだもん。


こんなのつくったよ

一応まとめてある写真もどーぞ。

これは全部スマホ+ルーペで撮ってます。というわけでちっさいの撮れるカメラが無いから無理~って方も諦めずにどうぞ。

オマケ

月一では見たいマルガタ。病気。

ヒシとマルガタゲンゴロウ



2020年9月10日木曜日

マダラ

まーたカタビロアメンボの話題です。最近トチ狂ったようにカタビロを採っている

えーと、ちょっと前に一回マダラケシカタビロアメンボをどっかの記事で♂だけ紹介したんですよね。メスを採ってきたのでこちらでも紹介しておきます。

マダラケシカタビロアメンボ Microvelia reticulata

んほおおおおおおおおお!!美しい!!

こちらはおなかいっぱいのマダラ♀


空腹と満腹では腹部の模様も変わってみえますが、どちらにせよ大変美しい種です。
メスは見ての通り背面の青白い毛のおかげで他種と迷うことはないかと思います。

こちらは以前白バックを記事にのせている♂

一方上の写真からわかるようにオスは比較的地味です。それでも若干青白い毛はありますが。

尚マダラは身近に見られる他のカタビロアメンボの仲間より雌雄のサイズ差が大きいのも特徴です。

左が♀、右が♂

見ての通り体長も幅もメスの方が明らかに大きいです。
マダラは水生植物が多い水場を好みます。わりと普通にいる種類なので探してみると楽しいと思います。

2020年9月4日金曜日

カタビロアメンボを飼ってみようの会

 ここ最近、頻繁に当ブログに名前が登場するようになってきたカタビロアメンボ。飼うのも簡単でカワイイしカッコイイので、素人なりになんとなくどう飼えばいいのかとか軽く話をしようかなと。ただし素人による話なので信用はしないほうがいいのかもしれません。

1.カタビロアメンボを採集

大抵どこの水場にもカタビロアメンボ科の誰かしらがいます。特に採集しやすいのはケシカタビロアメンボかホルバートケシカタビロアメンボあたりだと思われます。


ケシカタビロアメンボ Microvelia douglasi

ホルバートケシカタビロアメンボ Microvelia horvathi

う~~んおしゃれ~~

どちらも最普通種クラスで見つけるのは容易です。田んぼから水溜まりまで止水域には大抵どっちかはいるってレベルで見かけます。(田んぼで採集する場合は勿論ですが農家の方に許可とりましょうね。)

2.飼育容器

なんでもかまいません。百均で売っているようなプラカップでも十分です。なにせサイズが小さい生き物なので、あまり大きい飼育容器にする必要がないと思います。ただしフタは必要です。長翅型を拾ってきたり羽化させてきた場合は勿論その個体が飛ぶ可能性があるのでフタは必須です。あと普通に壁面登るタイプの種類もいますので、飼っているのが無翅型だけでもフタは絶対にしましょう。(というかそもそも基本野外でも水面に近い陸上をうろちょろしている種を確認しています)飼っている以上逃がさないようにするのは当たり前の責務です。


ホルバートの長翅型(右から一番目、三番目、四番目)

飼育容器
(蓋を外して撮影しています)

ホントにこんなので問題なく飼育できています。水草はお好みで。
場所を取らずに手軽に飼育ができるのは良いところ。

3.エサ

野外では落下昆虫等を襲っています。なので飼育下でも蚊やハエだの(小さめで水面に浮くものならなんでもいい。)をあげれば問題ありません。「部屋に蚊が入った」ので捕まえてカタビロにあげるでもよし、「なんか別の飼育してる陸上生物のケースにダニが湧いている」からそのダニをあげてもヨシです。成虫だけであれば毎日あげる必要性も感じていません。数日に一回とかで問題ないと思います。(幼虫が孵化ラッシュで次から次に産まれてるみたいなタイミングはまいにちやったほうが良い気はしますが。)
あ、ただ、これも当たり前っちゃ当たり前なんですが殺虫剤で落とした蚊などは与えないほうが良いに決まっています。蚊など飛翔するタイプのものは網とかで捕まえて、冷蔵庫で冷やすのが個人的にオススメです。字面だけだとヤバい奴
冷凍赤虫も吸ってはくれますがイマイチな気がしています。

4.繁殖

気 付 い た ら 増 え て ま す。
ワンペア入れているでけで、大抵壁容器の面に卵を産み付けて、知らない間に幼虫が出現します。ただ、これはあくまで僕の飼育経験がある身近な種だけなのでもしかするとちょっと難しいのはいるのかもしれません。少なくとも身近なケシカタビロアメンボやホルバートケシカタビロアメンボはなにもしなくても産卵します。幼虫のエサについては成虫と一緒でかまいません。成虫と一緒に吸ってたりします。これは要確認なのですが、なーんか成虫が幼虫を襲っているのではないかという事例があるので、心配なひとは幼虫を別容器に移してもいいのかもしれません。個人に任せます。全体的に投げやり

ホルバートの幼虫達

と、まあだいたいこんな感じでしょうか。とにかく簡単です。サイズもとても小さいですが、いちいちの動作が可愛らしいし、見てて飽きませんよ。この仲間は分かっていないことも多いようですので、飼育下でもなにか発見ができるかもしれません。是非皆様チャレンジしてみてくださいませ。

2020年8月25日火曜日

伸縮性

どうも。最近小さい水生半翅がたまらなく楽しい中の人です。先日近くの水場からミズカメムシの誰かを採集してきました。幼虫なんですが。

ミズカメムシsp. お子様

そもそもあまりミズカメムシの仲間は意識してこなかった節があったのですが、ここ最近の水生半翅ブーム(個人的)意識しだしたのに我が市内では全然見つからず、「あのなかま普通にいるもんじゃない説」が個人的に浮上しておりましたが今回やっと見つけることができました。
現在この幼虫は飼育中で、順調に脱皮を重ねています。エサは庭で採れた蚊を与えています。ちゅーちゅー吸ってます。

この幼虫を育てていて面白いのがこちら。

おなかいっぱいじゃない

お な か い っ ぱ い

伸びすぎぃぃぃぃぃぃぃ!!!
決して脱皮したあととかじゃないです。エサを吸い倒した後です。
すんごい縦にのびるんですね。伸縮性が凄い。
成虫になるまで種名は分かりませんが楽しみです。

ちなみにこのあと数日後もう一度同じところを訪れたら、成虫が採れました。

ヘリグロミズカメムシ Mesovelia thermalis

なかなか渋い緑色ですな。体長は3mmちょっとです。この個体はメスですね。ぱっと見で見分けられないこの仲間は腹部を精査する必要があり、図鑑(本記事最後に参考文献として記載)を基に同定しました。

赤い矢印のところに長めのトゲがあるぞ!!
わかんねえよこんな写真じゃ

この長めの突起がヘリグロの特徴のようです。
ということは同所的に得られている飼育個体もヘリグロ…なのか?という感じですね。
今後の展開に期待。

参考文献
三田村正敏, 平澤桂, 吉井重幸 「タガメ・ミズムシ・アメンボハンドブック」2017年(文一総合出版)


2020 7/31 追記

27日に羽化しました。蚊を四個体与えただけ

羽化しますた。

オスです。えー写真撮れていないんですが、腹板を見たところ、一対の黒い毛束を確認できたので、ヘリグロミズカメムシかムモンミズカメムシのようです。ここからはオスだけでは同定が厳しいようなので、どちらかということにしておきます。同所的にヘリグロのメスが得られている以上、ヘリグロである可能性は高いとは思いますが、確実ではないですね。

2020年8月19日水曜日

シギチ成分補充

 久々の鳥見記事でございます。もうシギチがだいぶ来ておりますので、県内に見に行ってきました。楽しめましたよ。暑かったですが。

到着直後まず目に入った小さめのカモメ。


ユリカモメ Larus ridibundus

ユリカモメさん!?本来なら冬鳥ですが越夏しているようです。単独のようですし、頭も奇麗に冬羽です。最速ならこの時期でもいてもおかしくないのかな?どうなんでしょうか。


ウミネコ Larus crassirostris 

圧倒的に多いのはウミネコさん。この個体は涼しげな顔に見えますが…


あ、ごめんなさいなんかごめんなさい

ウミネコは顔が少しコワいですよね…ユリカモメなんかはカワイイ方向に振っています。無印のカモメも優しめ。ワシカモメも優しめ。


キアシシギ Heteroscelus brevipes
右の胸がオレンジなのはメダイチドリ

今日は多く見られましたキアシシギ。


メダイチドリ Charadrius mongolus

良いオレンジぃぃぃぃい!!最高。


でかいチドリ発見。


ダイゼン Pluvialis squatarola

メダイみた後だとダイゼンはデカいですね…


ソリハシシギ Xenus cinereus

絶妙な反り具合い。走るの速いですよね。


遠くに単独で行動している個体を発見。


遠い……。

しばらく後…徐々に近づいてきました。

オオメダイチドリ Charadrius leschenaultii

オオメダイだ!!!メダイに比べて嘴が長いですよね~

去年に奄美で(写真は撮れなかったものの)見ていましたので久々です。

ちなみにこの後コアジサシの大群と人参が口に刺さっている鳥の群れが圧巻の物量で襲来し無事見失いました。


コアジサシ Sterna albifrons

今日は数百羽はいたでしょうか。相変わらずカッチョイイフォルムです。


舞うコアジサシ達。

これから長旅ですね。頑張れよ~~。


続いては皆様お待ちかね?の、


ミヤコドリ Haematopus ostralegus

口に人参が刺さってしまっているよぉ?ノルマクリア


みんな大好きミユビさんも出てきました。


ミユビシギ Calidris alba

今日もカワイイ。



でっかいのがいると思ったらオオソリ。今日は二個体しか見なかった気がします。


オオソリハシシギ Limosa lapponica

いや~やっぱりシギチ、詳しくはないですが見ていて楽しいです飽きない。

最後は暑そうなウミネコさんで…


暑いよな~~~


暑さを体現しているような顔

鳥たちにも厳しい暑さのようです。皆様熱中症には気を付けてくださいね。
僕はこまめな水分補給(塩分も)とシギチ成分で乗り切れました。