2021年10月17日日曜日

福島弾丸ツアー

 昨日、弾丸もいいところで福島に行ってまいりました。本記事は午前の水族館、午後の水昆探しの豪華二本立てでお送りします。


目的の水族館はアクアマリンいなわしろカワセミ水族館!!

この水族館、どうやら実質ゲンゴロウ水族館と聞いておりまして前々から行きたかったのですが今回ようやく訪れることができました。実際ゲンゴロウ水族館というか水生昆虫水族館でしたので、その水昆要素をレポートいたします。

初手からとんでもない種の画像
フチトリさん。

えええええええええええええええええええええええええフチトリゲンゴロウいるんですけどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ナミゲンゴロウに迫るサイズ感!!そしてナミゲン以上の重厚感!!生きているのは初めて見ました…もうこの時点で感動です。フチトリはマルコガタノゲンゴロウやシャープゲンゴロウモドキなどと同じ国内希少野生動植物種で採集は勿論飼育や譲渡なども許可なくできません。しかもこのフチトリは最近は国内では風前の灯といったところになっています。(どこかで生き残っていてほしい)つまりこの生きたフチトリが見られるというのは大変貴重なことなわけです。大興奮でした。

あまりにも素敵な水槽

そしてみてくださいこの水槽。タガメとオオミズスマシが入っているんですが、もう語彙力がなくなる良さです。なにがどう良いって説明できないけど良いです。良いんです。

マルコガタノゲンゴロウちゃん

まるこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
フチトリと同じくこちらも国内希少野生動植物種。動いているのが見られるのは貴重です。なにしろ可愛さが大変なことになっているので、もう大変です。語彙の死
同行者たちも心を奪われてしまったのかめっちゃ動画撮ってました。かわいいんだもんしょうがない。

!?!?!?!?!?!?!?!?

そしてヤバすぎるゾーンへ。こんな水族館他にあります?なにこれどうなっちゃってんの?この小さい水槽には数多の水昆たちが入っています。是非とも皆様自分の目で確かめていただきたいです。トウホクナガケシとかニセモンキが見られる水族館なんてここだけですよ(確信)ちなみにケシカタビロアメンボなどもいますので、水生昆虫ファン変態ならどなたでも楽しめること間違いなし。

ら、ラウスミズムシ!!

脇にはこんな展示も!ラウスミズムシ!!水生半翅ファン歓喜。


先日記載されたヒラサワツブゲンゴロウのパラタイプ標本!!そして生体!!(この隣には記載論文もぶらさがっていた)

交尾中

そしてこの館にもオウサマゲンゴロウモドキが!!ここは本種の飼育されている国内の3館のうちの一つです。昨年石川のふれあい昆虫館にも訪れましたので、残りは山梨のオオムラサキセンターということになります。そっちにも見に行きたい!!今回は運よく交尾しているのを見ることもできました。めちゃでかい。んでカッコよさがもう最高です。メスには交尾栓がついているのもいました。

ここでなんとあの水昆ハンドブックの著者のお三方と合流!!そう、今回はその道のプロと採集をご一緒させていただきました!!事前にツイッターでカワセミ水族館の学芸員でもいらっしゃるHRSWさんからお声がけをしていただいて…!!もう僕からすれば神々みたいな方々ですよ!!まさかこんな日がくるとは思いませんでした。

今回僕が第一目標としていたのはとあるカタビロアメンボ、お三方と少しお話をしたあと、採集へ。この時、「16:30までに帰ってきて再入館してお土産とかみよう!とりあえず採集行くぞ!!」ということになりさっそく現地へGO!


ついたのはこういうところ。石がゴロゴロしています。目標のカタビロはこういう石の下をめくるといるらしく…

エサキナガレカタビロアメンボ
Pseudovelia esakii

いたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいっぱいいるうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう


すげええ!!すげえ!!石ひっくり返すとおびただしい数が!!こんなにいるのか!!本種は東北の大きな沼や湖の石のしたなどから得られる種で、自分が本属(ナガレカタビロアメンボ属)で未採集のものは本種のみだったのです!!国産既知種は五種しかいないですが、無事コンプということになりました。やったーーーーー!!!!!!
というわけでこの浜では無事目標種を撃破!!

次は第二目標がいる場所を案内していただくことに。
ここではとあるケシミズカメムシを探して、沼の縁の湿った土の上を凝視します。
なかなか見つからないですが…しばらくした後…

ケブカコバネケシミズカメムシ
Hebrus pilosellus

あーーーーーーーーーーーーーいたーーーーーーーーーーーーー!!
ケブカコバネ!!こちらもなかなかとれない奴!!写真は家に帰ってからそれっぽいのを撮りました。たしかによくいる無印ケシミズより翅が若干短い!!なかなかお洒落な落ち着いた雰囲気のある虫です。この沼、ケブカコバネ以外もアツく、モンシロミズギワカメムシ、キベリクロヒメゲンゴロウやマルチビゲンゴロウ、ルイスツブゲンゴロウ(一個体だけ。僕がとったわけじゃないんですけど。んんんん悔しいいいい。)などなどが採集されました。

モンシロミズギワカメムシ
Chartoscirta elegantula

はい、これは絶対カッコイイタイプの虫~~~~

キベリクロヒメゲンゴロウ
Ilybius apicalis

北海道以来二年ぶりのクロヒメゲンゴロウ属!!かっっっこよ!!

ルイスツブゲンゴロウ
Laccophilus lewisius

僕の網にはどれだけやっても入らなかったカワイイ方。なんでだよおおおおお

にしても凄いのはものすごい勢いで水昆を採集するレジェンドのお三方。もう知識も経験もちがうので、網に入る虫の数が多い!!僕のヘタクソさ加減も露出していきます

一時間以上がっつりやって、記念写真を撮ってレジェンドのお三方とはお別れ。目標としていた半翅二種もクリアし、その他にもいろいろ見ることができました。もしかすると、というか今回最大の収穫はプロの採集を目の前で見られたことと、いろいろお話できたことかもしれません。改めてこの場をお借りして御礼を申し上げます。お忙しいなか本当にありがとうございました!!

ここで時計を確認したらなんと既に四時を回っていることが発覚。ここから水族館までは30分ちょっと…最終入館時刻までに再入館できない!!!しまった。採集に夢中になりすぎました。お土産買えてない!!!!と、いうわけで、まだまだ採集したりないし、また時期を変えて伺います!!!カワセミ水族館も勿論水昆だけでなくカワガラスやサンショウウオ、淡水魚などもがっつりいます。決して大きい水族館ではないですが、中身がとんでもなく濃い水族館であることは、これだけさらっと回っただけなのにひしひしと伝わってきます。もう是非行ってください。特に水昆好きな方。
以上こんなに有意義な週末ある?ってレベルの週末でした。

今回お世話になりました皆様の執筆されている書籍はこちら(ダイレクトすぎる宣伝)
↑ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック(文一総合出版)
↑タガメ・ミズムシ・アメンボハンドブック(文一総合出版)

2021年10月10日日曜日

布教用教材

採集ネタが少なくて申し訳ないです。離島に行けたら発狂記事でもかけるんですが。まあでも来週は多少ボリュームあるものを書けるかもしれないのでゆるしてください。

先日狂気を感じるこんな画像をつくりました。カタビロアメンボ布教教材としてお使いください。ホントは和名を入れたかったのですが入れるとごっちゃごちゃになる未来が見えたので入れませんでした。


二段ずつで雄雌セットになっています(上がオス)
つまり種数的には11種です。

1・2段目真ん中からカスリ、イリオモテ
3・4段目左から、ウエノ、ウスイロ、無印ケシカタ
5・6段目左からチャイロ、ホルバート、マダラ
7・8段目左からタカラナガレ、ヒラシマナガレ、ケシウミ

となっています。まだまだ撮影できていない種も多いので完全版でもなんでもないですが、参考程度にどうぞ。


 

2021年10月3日日曜日

それっぽい写真

 撮った写真を並べるだけの手抜き記事です。冒頭で宣言するなや

またも先日twitter経由でウエノケシカタビロアメンボを頂いてしまったので(ありがとうございます!)、現地っぽい写真を撮ろうということでこんなセットを組みました。

成人男性が泥遊びをしました

そして撮ったのはこちら。

チャイロケシカタビロアメンボ
Microvelia japonica

っぽい!!ぽい!!

イリオモテケシカタビロアメンボ
Microvellia iriomotensis

イリオモテ メス

あーー!!イリオモテを初めて採ったあの側溝の落ち葉だまりを思い出しますよ!!

ウエノケシカタビロアメンボ
Microvelia uenoi

ウエノ オス

はあああああああああああウエノやっぱカッコいいっす!!
すごい!これも現地のあの林道沿いの染み出しが浮かんできますよ!!
んーいっつも白バックばかり撮ってましたが、こういうのもいいですな。こんどはもうちょっと岩っぽい感じとかも出して撮ってみたいところです。

2021年9月26日日曜日

素人によるカタビロのパラメアを見ようの記事

 コロナのワクチン二回目を打ち終わり、これから副反応が酷くなってくるんじゃないかというタイミング、徐々に左腕に痛みが出る中記事を書いていますどうも中の人です。

先日Twitterのほうで個人的に話題にしたケシカタビロアメンボのパラメア(交尾鉤)についてのお話をこちらでもしておきます。
カタビロアメンボ科の皆さんは慣れちゃえばぱっと見でも割と種類がわかっちゃうのがいいところだと思っているのですが、やっぱり初めて見た種で自信がないときや長翅型、どっかしらに報告する際にはやっぱり雄の交尾鉤の写真はあったほうが良い気がしますよね。「でも小さすぎてどうしたらいいんや」という方がこのブログに奇跡的にたどり着くことがあるかもしれないので、僕がいっつもどうやって見ているのかだけ写真付きで乗っけておきたいとおもいます。なお何度も言うようですが当ブログ中の人はプロでも何でもない素人かつ、誰からも教わったことがなく独自にやっているだけなので、これが正解なのかどうかは分かりません。あと、別属ではやりやすいのかもちょっとよくわかりません。とりあえずケシカタビロアメンボ属ではということで。しかも別にそんな複雑なことをやってないし

以下ちょっとした解説です。


ケシカタビロアメンボでやってみました。まず上の写真の赤丸にちょっと尖ってる突起みたいなのが見えますよね。これが見たい右交尾鉤です。ケシカタビロアメンボ属では割とこうやってもうその時点で見えてますみたいな種が多いかも。


僕の場合は左にピンセット、右手に柄付き針を持って、左手のピンセットで虫体を挟み込み、動かなくしたあと、赤い線をいれたあたりを柄付き針で軽く押しています。
すると…


まあこんな感じでスポッっと抜けるんです。そしたらもうほぼ完了です。種類にもよるとは思いますが、この状態で十分に交尾鉤は観察は出来ると思います。(写真を撮るとかだと交尾鉤を単離したほうがいいかもしれませんね。)


右交尾鉤だけにしてみました。うん、Microvelia douglasi だね!!

とまあこんな感じでいつも抜いています。割と簡単なので、ちっさいからと敬遠せずにやってみてください。中の人は今ウスイロケシので苦戦しています。

2021年9月20日月曜日

ケシウミ

 海に行ったらタイドプールにケシウミアメンボがいました。ウミアメンボとは名が付きますが、アメンボ科ではなくカタビロアメンボ科です。ケシウミアメンボ科は国内からは本種のみが知られています。


南西諸島のタイドプールなんかで、他の虫、例えばサンゴアメンボなんかを探していると必ずといっていいほど目に入ってくるので「君じゃない!!今は君じゃない!!!!」とよく思います。ケシウミに失礼
それぐらい南のものの印象はあるんですが、本州にもいるにはいるのです。メスのひし形がかっこいいですよね。





上の写真たちは野外っぽく撮った飼育下での写真です。超かわいい。
日本産カタビロアメンボのなかでは大きい方で、大抵群れているので遠目からでも「あ~いるなあ~」というのは分かったりしますが、そもそもケシウミの存在を知らないとまず気づけないかと思います。ケシウミの存在を知ると磯遊びが楽しくなるかもしれませんね。

2021年9月12日日曜日

ウミアメンボ再び

 先日、ウミアメンボを拾いに行ってきました。
結論から言えば、採れました。


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

昨年のあの時ほどではないですが、まあまあの数が漂着していました。ただほとんどが死んで、生きているのを見つけるのが難しかったです。また、今回はセンタウミアメンボが多く唯一家で生体の写真を撮れたのもセンタだけでした。(遠洋性ウミアメンボについての詳しい話は上のリンクをクリックしておいてください。)


かっこよすぎでは??????????????


あああああああああああああありがとうございます!!!癖の塊みたいな虫ですありがとうございます!!!ううううううううううううううううううううう


落ち着きましょう。そうそう、センタが多いとは言いましたが、しっかり全種拾っているのですよ。へへへ。上からコガタ・ツヤ・センタです。
だいぶ遠洋性ウミアメンボの採集については流れ着くコンディションを把握してきた感が出てきて、関東では死ぬほど採り辛いというものではないように感じてきました。自信がついてきた。調子のんな。


最後に強風に煽られるなかウミアメンボを探す不審者の画像をあげておきます。(当ブログ中の人です。)浜でこういうことやっている人いても暖かい目で見守ってください。

2021年9月5日日曜日

もすきいと

 なんですかなんですか、なんか忙しいし、やけに雨が降るしで全然外に出られていないんですけど。正直ブログ記事ネタがないんですけど。

というわけで、カの幼虫から成虫へのビフォーアフターの画像作りました。



うーんこれまた理解が追い付かないレベルの変わりよう。この写真の幼虫と成虫が同種とは限らないんですが、まあ流れとしてこうですねという話です。
ボウフラって割とカワイイですよね。ハエ目の幼虫、見た目がちょっと苦手なのが多いんですが、ボウフラは可愛いです。しかし成虫がカッコイイ。刺されると腹立つかゆさの虫ですが、じっくり見るとスタイリッシュもいいところです。白黒だし。脚長いし。